2022 Fiscal Year Annual Research Report
Investigating factors associated with variation of muscle hypertrophy response: focusing on protein intake
Project/Area Number |
20K23312
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Research Institution | National Agency for the Advancement of Sports and Health |
Principal Investigator |
安田 純 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツメディカルセンター, 契約研究員 (90878224)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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Keywords | 筋肉 / たんぱく質 / 朝食 / レジスタンストレーニング / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
背景:高い骨格筋量(筋量)は、心臓血管疾患やサルコペニアの発症リスク低下との関連が確認されており、筋量増加(筋肥大)に資する施策は人々の健康維持・向上に対して重要である。そして、レジスタンストレーニング(RT)は筋肥大を誘導する重要因子である。しかしながら、筋肥大応答には大きな個人差があることが指摘されている。そこで、本研究では、成人男女を対象にRTを実施し、筋肥大応答と朝食でのたんぱく質摂取量のバラツキの関係性を調査することとした。同時に、筋肥大に関連し得る因子を評価し、解析に考慮することとする。 方法:※コロナ禍の影響で施設利用の制限があり、申請時から実験プロトコルの変更がある。対象は20-49歳の健常な成人男女31名(女性45%)で、筋代謝に影響し得る現病歴および薬を服用していない者とした。調査票を用い対象者特性、栄養素等摂取量、ウェアラブルデバイスを用い睡眠・身体活動状況を評価した。上腕二頭筋のRTを週2回・12週間、最大挙上重量の75%強度で実施した。筋量指標はMRI法を用いて上腕二頭筋の筋断面積を評価した。 結果:介入12週後、筋肥大率は上腕二頭筋で14.2±8.3%であった。重回帰分析を用い、交絡因子の影響を調整した結果、体重1kg当たりの朝食たんぱく質摂取量のみが筋肥大率と有意に関連が認められた。その他の食事および1日のたんぱく質摂取量は筋肥大率と関連しなかった。 結論:12週間のRTによる筋肥大率は朝食たんぱく質摂取量と有意な関連が確認された。このことから筋肥大応答の個人差には朝食たんぱく質摂取量が関連していると考えられる。朝食でのたんぱく質摂取量を管理することは筋量の維持・増加に重要である。
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