2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of a drafting system for paper-cutting with a difficulty level balanced with the skill level of production
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20K23350
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
東 孝文 東京電機大学, システム デザイン 工学部, 助教 (90879967)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 芸術創作支援 / フロー理論 / 技能推定 / 難易度分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題では,初心者の制作に多く見られる「自身の技能と不釣り合いな難易度での制作 による芸術創作活動の阻害」を解決するため,制作者の技能に釣り合う難易度を持つ下絵を作成するシステムを開発する.このシステムには,「1 技能に釣り合った難易度の選定」,「2 任意画像の切り絵画風変換する機能」が必要である.本システムで生成した下絵で制作した時の裁断動作や心理状態を分析することで,技能と難易度との釣り合いについて評価する.制作者が任意に選択した画像に対し,自身の技能に個人最適化した難易度の下絵へと画風変換により生成するシステムを開発する. 本年度は「技能における難易度選定の機能」について行い,制作時のフロー状態と制作物の難易度から制作者の技能を推定する機能,また推定した技能に適した難易度の関係性をモデル化について提案した.また,そのモデルをもとに制作者に適した難易度について求めた.加えて,先述した提案システムをもとに制作者の技能に対し制作する下絵の簡単すぎる部分,難しすぎる部分を分析した.当初の予定では,様々な技能を持つ制作者の技能情報を習得するための実験を予定していたが,新型コロナウイルス感染症による影響から対面での実験は延期し,これまでに申請者が収集した実験データをもとに初心者,中級者,熟練者の制作技能を評価した.その結果,制作者の技能だけでなく制作に対するモチベーションが技能向上や技能習得に必要な期間への影響を確認した.本年度は本課題の「1 技能に釣り合った難易度の選定」について取り組んだ.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画通りに進展しており,「おおむね順調に進展している」と言える.
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Strategy for Future Research Activity |
現在までは主に「技能における難易度選定の機能」についての研究を行っているが,今後は「任意画像の切り絵画風変換する機能」について研究を行う予定である.
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Causes of Carryover |
参加予定の学会が延期になったり,現地開催が中止・オンライン開催となったことで旅費その他の出費が当初予定より少なくなったため次年度使用額が生じた.当該予算は次年度に延期になった学会参加費等に充てる予定である。
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Research Products
(4 results)