2021 Fiscal Year Research-status Report
The Construction of the History of Worship in Vessel around Northwest China: A New Study of Religious Objects through Art History and Archaeology
Project/Area Number |
20KK0001
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
長岡 龍作 東北大学, 文学研究科, 教授 (70189108)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 雅彦 奈良県立橿原考古学研究所, 調査部調査課, 主任研究員 (50470282)
大島 幸代 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (60585694)
加島 勝 大正大学, 文学部, 教授 (80214295)
岡林 孝作 奈良県立橿原考古学研究所, その他部局等, 副所長 (80250380)
泉 武夫 東北大学, 文学研究科, 名誉教授 (40168274)
|
Project Period (FY) |
2020-10-27 – 2024-03-31
|
Keywords | 舎利信仰 / 器 / 舎利容器 / 石函 / 奉献容器 / 仏塔 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は宗教的な「器」を、北インドから西域を通り中国中原に至る地域において、1)器形と内容物、2)器の装飾形象、3)用途と納置法の三点から調査研究し、Ⅰ.かたちは各地域の習俗・信仰をどのように反映しているか、Ⅱ.分布と偏差にはどのような意味があるかを明らかにしようとするものである。そのため美術史学と考古学の研究者が西北大学文化遺産学院との国際共同研究をおこなう。これにより、1)従来の未踏地域での新たな発見、2)新しい方法論の共同研究モデルの構築、3)新しい研究ネットワークによる様々な情報発信、4)古代日本文化研究に対する新しい研究視座の提供、5)中国でのわが国の知的プレゼンスの向上をはかることを目的として企画された。 第2年度にあたる2021年度は、西北大学(西安市)での事前打ち合わせ、ならびに中国国内(西域北道:新疆ウイグル自治区)及び中国国外(インド・パキスタン)での現地調査をおこなう計画であったが、新型コロナウィルスの流行により、中国及び中国国外での活動をおこなうことができなかった。そのため、計画をさらに次年度に後ろ倒しし、2022年度は、2021年度までに予定されていた打ち合わせと現地調査をあわせて遂行する計画である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度は、新型コロナウィルスの国際的な流行が継続し、中国への渡航が原則不可能な状況であり、中国側共同研究者との今後の活動に関わる打ち合わせをおこなうことができなかった。国際共同研究である本研究は、中国現地での活動ならびに国外での関連調査を活動の根幹にしている。そのため、研究はやむなく遅延しているが、研究資金は健全な活動がおこなえるようになるまで繰り越している。今年度は状況の改善が見込まれるため、後ろ倒した計画を順次遂行していく計画である。
|
Strategy for Future Research Activity |
国際共同研究である本研究は、中国現地での活動ならびに国外での関連調査を活動の根幹にしている。そのため、一昨年度以来の国際的なコロナ禍の状況は、研究遂行上に致命的な影響を及ぼしている。しかしながら、これまでの最悪の状況は現在少しずつ改善する兆しを見せており、特に調査対象地域に含まれているヨーロッパとインドは、渡航が可能な状況になっている。主要な調査地である中国はまだ厳重な渡航制限が続いているが、今年度は、当初の計画を柔軟に見直し、可能な場所から調査を遂行するという方策をとることにする。2022年度は、まずはヨーロッパでの調査をおこない、西北大学担当者との打ち合わせも調査地でおこなう計画である。
|
Causes of Carryover |
本年度は、新型コロナウィルスの国際的な流行が継続し中国への渡航が事実上禁止され、中国側共同研究者との今後の活動に関わる打ち合わせをおこなうことができなかった。また、海外出張の制限が続いているため、海外出張に伴う支出がなかった。国際共同研究である本研究は、中国現地での活動ならびに国外での関連調査を活動の根幹にしている。研究費を本来の研究目的以外に使用することはできないので、研究資金は健全な活動がおこなえるようになるまで繰り越し、計画は順次後ろ倒ししていく計画である。2022年度は、2020年度に予定されていた西北大学との打ち合わせと、当初の計画にあった現地調査をあわせて遂行する計画である。繰り越した資金はその目的のために使用する。
|
Research Products
(14 results)