2020 Fiscal Year Research-status Report
中国の芸術実践系大学において有効な「保存修復」教育の整備に関する研究
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20KK0003
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
荒井 経 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 教授 (60361739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
國司 華子 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 准教授 (70710763)
武田 裕子 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 講師 (60770154)
向井 大祐 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 講師 (40889135)
大和 あすか 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 助手 (30823752)
谷津 有紀 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 助手 (20889208)
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Project Period (FY) |
2020-10-27 – 2026-03-31
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Keywords | 保存修復 / 中国 / 文化財 / 書画 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、中国・広州美術学院をカウンターパートとした国際共同研究であるが、当該年度の研究期間を通して新型コロナウィルス蔓延の世界的危機に直面し、対面でのキックオフ会合が開催できなかった。来るべき対面キックオフに備えて、研究期間中に研究代表者は、広州美術学院の実務担当副教授とメールやオンラインによる連絡を続けたほか、広州美術学院、他の主催による複数の公開講演会を実施して関係者との意思疎通に努力した。 また、日本国内においては、2021年9月まで延期された広州美術学院大学美術館における「(仮)東京藝術大学保存修復日本画研究室展」の準備として、出品可能作品の法量ならびに状態の確認、出品者への出品承認、会場模型の作成ならびにレイアウトの推敲などの準備を行ったほか、展示予定の書画修復用具、材料の購入を行った。併せて、授業実施に資する用具や材料の見本、教員用の用具の購入も行った。 さらに、広州美術学院に新設され、東京藝術大学が本研究によって研究支援をしていく書画修復コースの教本となるテキストの作成に着手した。具体的には、研究代表者が統括している東京藝術大学大学院文化財保存学日本画研究室が既刊している『伝統と継承』、『日本画用語事典』の2冊を中心に、中国での書画修復に資する部分の抽出再編、部分的な中国語翻訳を実施継続している。 他に、東京藝術大学大学院文化財保存学専攻保存修復日本画研究室を簡潔に紹介するための中国語版リーフレットを作成、印刷し、今後の交流に備えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス流行による影響で、カウンターパートである中国・広州美術学院への渡航がまったくできなかったため、当初の計画通りの研究を遂行できなかった。一方、国内で実施可能な準備的研究を一定程度実施することはできた。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年4月時点でも、新型コロナウィルスの影響によってカンターパートであり、主たる研究実施場所である中国・広州美術学院を訪問することができない状況であるが、2021年度内に渡航が可能になるという前提で、準備的研究を積み重ねる計画である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの影響によって、当該年度に予定していた中国・広州美術学院大学美術館での展覧会ならびにシンポジウムの開催が延期されたため、その準備、実施に予定であった研究経費が充分に使用できなかった。2021年度には繰り越した前年度予算と併せて、新型コロナウィルスの終息を見込んだ準備を充分に行い、年度内に想定している渡航とともなった国際共同の実施に使用する。
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Research Products
(4 results)