2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
20KK0046
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
大島 純 静岡大学, 情報学部, 教授 (70281722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大崎 理乃 東京都立産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 助教 (50630802)
河崎 美保 静岡大学, 教育学部, 准教授 (70536127)
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Project Period (FY) |
2020-10-27 – 2023-03-31
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Keywords | 知識創造型学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的1】本研究グループで開発してきた知識構築対話のネットワーク分析とウィスコンシン大学のProf. Shafferの研究グループで開発しているENAという異なる対話分析システムを融合した評価手法を開発し,知識創造実践によって作られる集団知を学習活動中の対話から測定する手法を確立する. 【目的2】知識創造型学習の社会実験を展開するヘルシンキ大学のProf. Hakkarainenの研究グループとの国際共同授業研究をとおして,ヘルシンキ市の実験校の授業研究に目的1で開発する対話分析システムを導入し,学習活動の評価フィードバックを授業担当の教師に戻すことで, 革新的実践の継続的な改善サイクルの評価ステップの一翼を担いながら,新しい授業研究の実践を設計しその効果を検討する. 令和三年度は,二年度に引き続き,コロナ禍において所属機関から海外出張の許可が降りなかったために,予定していたでのワークショップでの滞在,ヘルシンキ大学での実践の観察と評価分析が実施できなかった.しかしながら,リモートでの会議を重ね,既存のデータを元にした分析手法の開発は着実に進展している.当該年度は,ヘルシンキ大学の収集データについては,海外研究協力者であるHakkarainen教授のグループが文字起こしを実施し,研究代表者の大島と,研究分担者の大崎,河崎で社会ネットワーク分析を展開し,その成果発表についての論文執筆等を展開した. また,ウィスコンシン大学との共同研究による社会意味ネットワーク分析の二重モデルについては,両者の間で新しいアルゴリズムの検討を分担者の大崎と海外研究協力者であるProf. Shafferのグループを中心に開始しており,具体的なデータ分析の 手続きを進めてきた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19を背景に,長期の海外出張が許可されなかったために,オンラインコミュニケーションに基づく作業がメインとなった.そのために,進捗がやや遅れているが,来年度以降現地でのコミュニケーションが可能となれば,研究を進度を加速可能である.
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19に基づく制約が緩和されると,国際共同研究者との行き来が自由となり,これまで進められなかった密なコミュニケーションとワークショップが可能となる.これによって,これまでの遅れは十分に補填することは可能である. まず,若手研究者の大﨑が,数ヶ月Wisconsinを訪れ,これまでオンラインで蓄積してきた,共同作業の成果をProf. Shafferの研究チームと対面で密に共有し,今後の展開について議論する.その上で,大島,河崎,大﨑の3名は,時期を見計らってフィンランドを訪問し,新しい分析手法について,Prof. Hakkarainenの研究チームと彼らのデータへの適用可能性を議論する.
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Causes of Carryover |
COVID-19によって海外への出張が制限されたために,予定していた長期出張ができなかった.翌年度以降,制約の解除に基づいて,それぞれの海外での活動を再開し,研究を展開する.
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Research Products
(5 results)