2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of planning methodology for healthy cities and its application to cities in a growing country facing two serious warming issues
Project/Area Number |
20KK0098
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
飯塚 悟 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (40356407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玄 英麗 東京工芸大学, 工学部, 助教 (20770564)
久保田 徹 広島大学, 先進理工系科学研究科(国), 准教授 (80549741)
村山 顕人 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (60396760)
高取 千佳 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (10736078)
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Project Period (FY) |
2020-10-27 – 2024-03-31
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Keywords | 温暖化 / 暑熱環境予測 / 都市計画 / 健康 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、まず、対象国であるインドネシアで研究対象とする都市について、人口規模や気候の違いなどを踏まえながら選定した。具体的には、ジャカルタ、スラバヤ、ブカシ、バンドン、メダンの5都市を対象都市として選定した。ジャカルタはインドネシアの現在の首都かつ同国最大人口を有する都市であり、ジャワ島に位置する。スラバヤ、ブカシ、バンドンも同じくジャワ島に位置するが、バンドンは高地にあり、他の都市よりも涼しい気候となっている。メダンはスマトラ島の中で人口が最も多い都市である。 ただし、2020年度は新型コロナ感染症問題の影響を受けて、対象都市への渡航や現地調査を行うことができなかった。そのため、各対象都市の暑熱環境の現状実態解析を前倒しで開始した。これは、地球スケールから国スケール、都市スケールまでの段階的な空間詳細化を行うダウンスケーリングシミュレーション技術を用いて実施している。ダウンスケーリングシミュレーションを行う上で、入力条件の1つとして各対象都市の土地利用分布データを作成する必要があるが、これらはアメリカのLandsat 8による衛星画像データをGISで画像分類して作成した。なお、今後実施する各対象都市の暑熱環境の将来予測で導入する土地利用分布データについては、将来的に想定される人口移動や経済・社会情勢、また、各対象都市で提案されている都市計画マスタープランなどを踏まえながら検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度は新型コロナ感染症問題の影響を受けて、対象都市への渡航や現地調査を行うことができず、対象都市における気象観測データの収集やその観測環境の調査ができなかった。この部分が当初の研究計画に対して遅れている部分となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染症問題が緩和され、所属機関等からの許可が得られ次第、対象都市への渡航や現地調査を開始したい。ただし、当面は現地へ渡航できない状況を想定し、必要となる気象観測データに関しては、ASHRAE気象データなどを代用することで本研究を推進していきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
2020年度は新型コロナ感染症問題の影響を受けて、対象都市への渡航や現地調査を行うことができなかったため、次年度使用額が生じた。新型コロナ感染症問題が緩和され、所属機関等からの許可が得られることが条件となるが、2020年度に渡航できなかった分を次年度で行いたいと計画している。
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