2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a bioactive ink library for functional three-dimensional tissue bioprinting
Project/Area Number |
20KK0112
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
境 慎司 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 教授 (20359938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小嶋 勝 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 准教授 (00533647)
中畑 雅樹 大阪大学, 大学院理学研究科, 助教 (40755641)
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Project Period (FY) |
2020-10-27 – 2024-03-31
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Keywords | 3Dプリント / 組織工学 / 再生医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
3Dプリンティングは、複雑な内部構造を持つ構造体の造形を可能とする。特に、イン クに細胞を含ませて用いるバイオプリンティングは、現状はまだ不可能なものの、従来技術 では造形できなかった機能的な組織や臓器の代替物の作製を実現する技術として期待されている。そして、その実現には、プリンタの進化とともにインクの進化が不可欠である。本研究では、フランスの研究グループと共同研究にて、インクの進化に不可欠な新たな生物活性物質を天然資源の中から見出し、それに必要な機能を付与することで、それらの材料からなるインクライブラリを構築することを目的とする。 2023年度は、博士課程の学生が1名3ヶ月間、共同研究先に滞在して新たなインク材料の獲得に関する検討を行い、微生物が細胞外に分泌する多糖の培養条件の制御による分子量、化学構造の制御に関して研究を実施した。また、研究代表者も共同研究先に滞在して、新たな多糖インク材料の獲得に関する検討を実施した。さらに、前年度共同研究先に4ヶ月間滞在して研究を実施した博士課程の学生が中心となって、キトサンをバイオインクとして使用するにあたって重要となる新規架橋方法の開発に関する検討を実施した。これらに加えて、それらのバイオインクを用いた高度な造形を可能とするためのバイオプリンタに搭載するインク切り替えシステムの開発を行った。具体的には、バイオプリンタのノズルから吐出される直前のバイオインクの混合および、複数インクの精度のよい切り替え方法に関して検討を行い、有望な結果を得ることができた。
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