2023 Fiscal Year Annual Research Report
International and Interdisciplinary Research in Chemistry between Spatiotemporal Pattern Formation and Molecular Chirality
Project/Area Number |
20KK0122
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
深見 一弘 京都大学, 工学研究科, 准教授 (60452322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 豊 京都大学, エネルギー科学研究科, 助教 (20794465)
松本 歩 兵庫県立大学, 工学研究科, 助教 (30781322)
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Project Period (FY) |
2020-10-27 – 2024-03-31
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Keywords | キラリティ / 自己組織化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は金属ナノヘリックスの作製方法の一つとして、自己組織化シリカヘリックスをテンプレートとする方法の開拓を進めた。16-2-16カチオン性界面活性剤と酒石酸がナノヘリカル状に自己組織化し、これをゾルゲル法によってシリカコーティングすることでシリカヘリックスのテンプレートを得た。このシリカヘリックス内部の酒石酸アニオンを[AuCl4]2-イオンで交換することで前駆体を導入し、還元剤を用いた化学還元によってAuナノヘリックスの作製に成功した。得られたAuナノヘリックスの光学特性を評価し、シミュレーションによる再現も行った。また、同時に複数種類の金属錯アニオン([AuCl4]2-と[PdCl4]2-)を前駆体としてシリカヘリックス内部へ導入することに成功し、それを化学還元することによってAu-Pd合金からなるナノヘリックスの作製が可能であることを実証した。合金ナノヘリックスの場合、イオン交換に用いた水溶液の金属イオン比率を反映した合金は得られず、合金組成が目標からずれてしまう傾向がみられた。この原因をイオン交換後の前駆体の導入料の差にあることも明らかにした。ナノヘリックス作製の研究と並行して、新たな国際共同研究として発光寿命が異なる2種類の直線偏光発光(LPL)フィルムと位相差フィルムを積層した「多層型発光式円偏光コンバータ」を作製し、パルス励起光の照射で生成される円偏光スペクトルの時間変化を検出することにより、時間多重化された円偏光情報の読み出しに成功した。
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[Journal Article] Generation of time-multiplexed chiroptical information from multilayer-type luminescence-based circular polarization conversion films2024
Author(s)
Yutaka Okazaki, Hayaki Shimizu, Kaito Nakamura, Kyohei Yoshida, Guillaume Raffy, Misaki Kimura, Keita Tsukamoto, Rei Akasegawa, Kan Hachiya, Makoto Takafuji, Andre Del Guerzo, Takashi Sagawa
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Journal Title
Materials Advances
Volume: 5
Pages: 2253~2259
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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