2023 Fiscal Year Research-status Report
Mechanisms underlying aging and disease related circadian dysfunctions by in vivo Miniscope
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20KK0229
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
田原 優 広島大学, 医系科学研究科(医), 准教授 (80707399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 孝博 明治大学, 農学部, 専任教授 (00581985)
原口 敦嗣 早稲田大学, 理工学術院, 講師(任期付) (80834671) [Withdrawn]
太田 航 横浜市立大学, 医学部, 助教 (80866541)
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Project Period (FY) |
2020-10-27 – 2025-03-31
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Keywords | 概日時計 / 老化 / イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
加齢や各疾患でいかに概日時計が乱れるのかは未解明な部分が多く、その作用機序の解明が本研究の目的である。 本国際共同研究チームは、これまでに視床下部にある概日時計中枢に着目した解析を進めてきた。特に加齢や疾患における概日時計中枢の神経活動変化を捉えるべく、UCLAにて、UCLA Miniscopeをベースに、概日時計中枢のイメージング手法の確立を新規に目指すことをメインの渡航目的とする。老化促進モデルマウス、アデニン誘発性慢性腎臓病モデルマウスについて、Miniscope技術を用いて、ミトコンドリア機能低下、神経炎症をターゲットに、概日時計変調のメカニズム解明を目指す。 2022年度は、mini-scopeを用いた線条体シングルセルカルシウムイメージングの実験系を確立することができた。また、ライデン大学に1ヶ月間修士課程の学生を派遣し、mini-scopeを用いたイメージング技術やAAVウイルスの新規注入方法について学ぶことができた。明治大学の博士学生についても、UCLA、コロンビア大学で、中枢時計研究のディスカッションや、mini-scopeの最新技術を見学することができた。2023年度は、明治大学にてmini-scopeを用いた実験を継続し、SCNにおける測定ができる段階まで到達した。また、中村は、米国神経科学会の参加、コロンビア大学、コーネル大学での研究打ち合わせを行った。よって、2022-2023年度は順調に研究が進んでいるが、2020,2021年度はコロナ禍で研究が思うように進んでいなかったため、2024年度まで1年延長することを決めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究開始当初はコロナ禍であったため、研究者の海外派遣や国際会議への参加が出来なかった。よって、本課題は2023年度で終了予定であったが、2024年度まで1年延長することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、明治大学、横浜市立大学での研究実施(線条体やSCNでのイメージング)をさらに進め、概日時計の老化状態を可視化することを目指す。また、米国時間生物学会等に参加し、概日時計研究の情報収集を行うと共に、共同研究者と打ち合わせを行う。
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Causes of Carryover |
2023年度は当初の予定通り順調に研究を進めることができたが、研究開始当初にコロナ禍で海外渡航できなかったため、研究に遅れが生じていた。1年延長することで、国際会議等にも参加し、最終年度として研究実施をさらに加速する予定とした。
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