2020 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of Marine Biodiversity in Coastal Areas of Southeast Asia: Improving Precisions in Estimating Past Trajectory, Current Status and Future Forecast
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20KK0246
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| Research Institution | Hokkaido University |
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Principal Investigator |
仲岡 雅裕 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (90260520)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
百田 恭輔 公益財団法人海洋生物環境研究所, 海生研中央研究所, 研究員 (10815921)
諏訪 錬平 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 林業領域, 主任研究員 (40535986)
山北 剛久 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(海洋生物環境影響研究センター), 副主任研究員 (90613373)
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| Project Period (FY) |
2020-10-27 – 2026-03-31
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| Keywords | 海洋生物多様性 / 海草藻場 / マングローブ / リモートセンシング / 種分布推定モデル / 過去再現 / 将来予測 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本課題は生物多様性情報欠損海域である東南アジア沿岸海域を対象に、経済開発進展前（1970-2000）、現在（2010-2025）、将来（2040-2100）を通じた生物多様性の変化に関する広域かつ高解像度の復元・評価・予測を行うことを目的とする。特に、沿岸海域の中で多様な生態系サービスを提供しているマングローブ・海草藻場を対象とする。2020年度は、当初予定していたタイでの全体会議、およびタイ・マレーシアでの現地調査はコロナ禍のため実施できなかったため、全体オンライン会議を開催し、アジア各国の共同研究者とともに、本研究の具体的な進め方について、全体の方針および詳細な研究項目の議論を行った。そのうえで、各研究項目について次のように進めた。
・文献収集については、まず海草藻場を対象に、既存の分布情報、種多様性、経年変化に関する空間情報を集積して解析した。その結果、2000年以降に分布が確認された海草藻場2700地点の空間情報が特定され、時系列データを解析したところ、東アジアの海草藻場面積は1年間に10.9%の割合で減少していることが推定された。
・リモートセンシング解析については、対象各国において、沿岸域を撮影した過去の航空写真について、時代別の有無、入手可能性、入手方法に関する情報収集を海外共同研究者と共同で開始した。また、深層学習を利用した過去の海草藻場の復元方法について、先行研究のレビューを行い、実施に必要な教師データの取得方法について検討を行った。
・種分布推定については、併用を検討する既存の複数のモデルについて、その手法の比較を行い、海草およびマングローブを対象とした解析に対する各方法の長所・短所を整理した。また推定に広域な広域環境情報について、欠損地域を明らかにし、既存データから外挿する方法について検討を始めた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍のため本年度予定していたタイでの全体会議、およびタイとマレーシアでの第1回目の調査を実施することができなかった。代替措置としてオンライン会議で調査計画の立案は進めることができたが、現地における予備調査および調査許可取得等の手続きは次年度以降に海外渡航が可能になるまで延期することになった。
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| Strategy for Future Research Activity |
2021年度前半は引き続き海外渡航が制約されるため、オンライン会議を通じた研究計画の作成、およびオンライン文献収集、データベース検索により、既存の生物多様性情報、海洋空間情報に関するデータの取得を継続する。2021年後半に海外渡航が可能になった後は、2020年度当初に予定していたタイおよびマレーシアでの1回目の調査を実施する。また、他の対象国（シンガポール、インドネシア、フィリピン）については、2022年度以降に予定している本格調査に備えた調査地の選定作業、調査許可手続き、既存の生物多様性情報の収集と解析に着手する。
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| Causes of Carryover |
コロナ禍に伴い海外調査地への渡航ができなかったため、海外旅費および現地で利用するために購入する物品費について、次年度以降に繰り越すことになった。繰り越した経費は、次年度、海外調査が可能になった時点以降に当初の使用目的通り利用する予定である。
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Research Products
(9 results)
