2021 Fiscal Year Research-status Report
Drug development of central nervous system diseases using dynamic three-dimensional in vitro blood-brain barrier model
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20KK0254
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
諸藤 陽一 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (40437869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 慎介 福岡大学, 薬学部, 助教 (10404211)
藤本 隆史 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (00712085)
佐藤 慧 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 研究協力員 (40849486)
松永 裕希 長崎大学, 病院(医学系), 医員 (80772136)
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Project Period (FY) |
2020-10-27 – 2026-03-31
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Keywords | 血液脳関門 / ドラッグリポジショニング / 中枢神経薬剤開発 / 血液脳関門モデル / 脳虚血 / ぺリサイト / がん / 脳卒中 |
Outline of Annual Research Achievements |
灌流型3次元血液脳関門モデルの開発においては、内皮細胞、ペリサイト及びアストロサイトを培養した上で灌流することに成功した。不死化ヒト細胞、ラット 初代培養細胞、ヒト初代培養全てにおいて、モデル内に細胞を生着、培養できることを確認した。また、本研究過程において、①霊長類(サル)の初代培養細胞のみで構成された共培養モデルの特徴、②造影剤による血液脳関門破壊について脳血管内皮細胞内のMAP Kinase pathwaysの関与、③脂質異常症治療薬であるpitavastatinが炎症刺激による血液脳関門破壊に拮抗的に働くこと、④Rho kinase阻害薬が血液脳関門保護に働くことについて、見出し、それぞれの知見を英文学術誌において報告した。さらに、本研究過程で得た知見を踏まえ、総説’Beyond Lipid-Lowering: Effects of Statins on Cardiovascular and Cerebrovascular Diseases and Cancer’を執筆し、スタチンの多面的作用及び心血管、脳血管及び癌に与える影響をまとめ、発表した。本研究及び付随する成果を国内外の学会、研究会で発表するだけでなく、2022年3月には、4th Mini-symposium on the Blood-Brain Barrier: from Basic to Clinical Researchをハンガリーセゲド大学Maria Deli教授とともにorganizerとして主催し、世界各国の研究者との意見交換し、今後の研究の方向性も討議した。中枢神経系疾患治療薬の開発に関しては、ドラッグリポジショニングの観点から、候補薬剤を選定し、その作用機序の解明に取り組んでいる(非公表)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
灌流型3次元血液脳関門モデルの開発は順調に進んでおり、十分に実用可能な段階に到達している。しかし、実験で使用する薬剤及び細胞がCOVID-19の影響で一部調達できなかったため、一部の実験が施行できなかった。代替として、2次元モデルを使用し、薬剤が血液脳関門に与える影響を検討、解析した。今後は3次元モデルを使用し、2次元モデルで得られた結果との比較を行っていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
我々のもつ血液脳関門における初代培養細胞を使用した血液脳関門モデルの技術と米国ワシントン大学、ハンガリー科学アカデミーの学際的ネットワークを融合させることで、研究を飛躍的に発展させていく。
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Causes of Carryover |
新型肺炎COVID-19の世界的流行による実験使用器材の手配不能などにより、実験経費使用の一部を見送った。次年度の実験経費の一部として使用予定である。
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Research Products
(30 results)