2022 Fiscal Year Research-status Report
児童福祉機関用スタッフトレーニングCOREと性問題介入スキルトレーニングの接続
Project/Area Number |
20KK0298
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
高岸 幸弘 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (00635170)
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Project Period (FY) |
2021 – 2023
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Keywords | スタッフトレーニング / 子どもの性的問題行動 / 児童福祉 / 混合研究デザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の研究の成果は以下の点である。 ①カナダでの児童福祉領域で働くスタッフのストレス状況について、オンライン調査を実施し、50名の回答を得た。調査項目の作成にあたり、事前に管理職グループと非管理職グループのフォーカスグループを開催し、質的なデータを収集し、それらの内容に基づいて調査内容を検討した。また、日本ですでに実施した実態調査の結果とも照らし合わせ、調査項目の最終的な調整を行った。オンライン調査のデータはスタッフトレーニングのプログラムの参考資料としたが、量的データそのものが指し示す職場状況については現在データ解析を行っている最中であり、最終的にはスタッフトレーニングプログラムとは別に職業性ストレスの知見を論文として発表する予定である。 ②①の結果に基づいて、子どもが呈する性的問題行動への対応スキル向上を目指したスタッフトレーニングプログラム「CORE-SB(Sexual Behaviors)」を開発した。完成したスタッフトレーニングプログラムを、児童福祉領域で勤務するスタッフ44名に実施した(6グループ)。効果検証のためにトレーニング実施前後で質問紙調査を実施した。また、トレーニングの目標である判断力の向上を検証するために、シナリオワークを用いた質的調査もトレーニング後に実施した。データは現在解析中であり、カナダでのスタッフのトレーニング効果として研究論文として発表する予定であるほか、日本で児童福祉領域で働いているスタッフとの比較検証についても今回のデータを併用し、解析・発表の予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度の大半はカナダに滞在し、カナダの児童福祉領域のスタッフとスタッフトレーニングプログラム開発のための議論と試行錯誤を繰り返した。当初予定していた本研究プロジェクトの柱となる部分である、プログラムの開発と実施は達成されている。ただ、予定よりも得られたデータは少ないため、研究結果の信頼性の担保のためには、今後のデータの収集が不可欠な状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はカナダ滞在中に収集したデータの解析とその結果のとりまとめを行い、論文として発表する。また、同時並行して、開発したスタッフトレーニングプログラムの日本での児童福祉領域のスタッフに対する実施を行い、データ収集及び解析を行う。解析の際は、カナダでのデータとの比較を行う。
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