2012 Fiscal Year Annual Research Report
ゲノム伝達の中核にある染色体動原体の方向性を決める分子機構
Project/Area Number |
21000010
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渡邊 嘉典 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (20212326)
|
Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 遺伝学 / ゲノム |
Outline of Annual Research Achievements |
最近我々は、マウスの生殖細胞で特異的に発現するテロメア結合タンパク質を同定し、酵母から動物細胞まで保存された相同染色体のペアリング機構があることを示唆する結果を得た(Morimoto et al. J Cell Biol 2012)。さらに新規の減数分裂特異的な染色体動態制御因子を同定するために、減数分裂期特異的な染色体因子のスクリーニング法(Meiosis-specific localization screening: MSLS)を開発した。実際この方法で、減数分裂特異的な新規のテロメア制御因子を複数取得することに成功した。 我々が見出したシュゴシンは、脱リン酸化酵素PP2Aを呼び込むことによって、染色体の接着を守るとともに、染色体の二方向性を規定するオーロラキナーゼと複合体を形成して、染色体のセントロメアに局在する。この制御ネットワークをICS(インナーセントロメア・シュゴシン)ネットワークと命名した (Watanabe Nat Rev Mol Cell Biol, 2012)。ICSネットワークは、染色体の接着と動原体の二方向性結合をリンクさせる、染色体分配の中心的な制御機構であると考えられる。本年度の研究より、ICSネットワークの最上流に働くBub1キナーゼの局在の分子機構を解析した。その結果、動原体タンパク質Spc7がM期チェックポイントタンパク質Mph1キナーゼによりリン酸化されると、それをBub1が認識して局在するという機構が明らかになった(Yamagishi et al. Nat Cell Biol, 2012)。これによりICSネットワークの全貌が明らかになった。
|
Research Progress Status |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(19 results)
-
[Journal Article] Meiosis-specific cohesin mediates homolog recognition in mouse spermatocytes2014
Author(s)
Ishiguro KI., Kim J., Shibuya H., Hernandez-Hernandez A., Suzuki A., Fukagawa T., Shioi G., Kiyonari H., Li XC., Schimenti J., Hoog C., Watanabe Y.
-
Journal Title
Genes Dev.
Volume: 28
Pages: 594-607
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
[Journal Article] A conserved KASH domain protein associates with telomeres, SUN1, and dynactin during mammalian meiosis.2012
Author(s)
Morimoto, A., Shibuya, H., Zhu, X., Kim, J., Ishiguro, K., Han, M., and Watanabe, Y.
-
Journal Title
J. Cell Biol.
Volume: 198
Pages: 165-172
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-