2009 Fiscal Year Annual Research Report
スパインにおけるタンパク質分解の生物学的意義の解明
Project/Area Number |
21025022
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
内匠 透 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00222092)
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Keywords | 遺伝子 / 神経科学 / 蛋白質 / 脳・神経 / 細胞・組織 |
Research Abstract |
スパイン(棘突起)は神経細胞樹状突起上に存在する神経細胞に特徴的な構造物で、シナプス形成の場である。そのダイナミックな形態変化は、シナプス可塑性の構造的基盤と考えられる。また、神経細胞の細胞生物学的特徴の一つとして、樹状突起・スパイン内及び近傍にはポリリボゾームが存在し、局所タンパク質合成が知られており、シナプス可塑性の分子的基盤と考えられる。本研究では、神経細胞におけるユビキチンE3リガーゼUbe3aの標的基質を同定し、神経細胞でのUbe3aの機能を分子、細胞レベルで明らかにすることにより、樹状突起・スパインでの「ユビキチン・プロテアソーム系」の生理的意義を明らかにすることを目的とする。Ube3aの基質を明らかにするために、two-hybrid systemを用いてスクリーニングした結果えられた候補分子群の検討を行った。それぞれのタンパク質群の結合を哺乳類細胞及び初代神経細胞で確認した。また、初代神経細胞における発現を確認した。
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