2010 Fiscal Year Annual Research Report
有機ELと有機フォトダイオードをオンチップ化したマイクロ化学分析システムの開発
Project/Area Number |
21200056
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
中嶋 秀 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (10432858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今任 稔彦 九州大学, 工学研究科, 教授 (50117066)
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Keywords | μTAS / 有機EL / フォトダイオード / 検出法 / オンサイト測定 |
Research Abstract |
本研究は,小型で安価なマイクロチップ用蛍光検出システムを開発することを目的として,真空蒸着法やインクジェット法などの安価なプロセスによってガラスやプラスチック基板上に容易に作製できる有機ELデバイスと有機フォトダイオード(OPD)を用いる新規マイクロチップ用蛍光検出システムを開発するものである。 本年度は,検出素子となるOPDの作製法を検討するとともに,開発したOPDの分光感度特性を評価した。OPDの分光感度は光電変換層の吸収に大きく依存するので,目的の蛍光検出波長を600nm付近に定め,この波長領域に吸収帯をもつ銅フタロシアニンを光電変換層とするOPDを真空蒸着法により作製した。作製したOPDは500~800nmにわたって感度を有し,600nmにおける外部量子効率は0→1Vの逆バイアス電圧の印加により1.26→4.79%に向上することが確認された。 次に,作製したOPDによる化学発光測定について検討した。種々の濃度のHRP,ルミノールおよびp-ヨードフェノールを含む溶液と過酸化水素溶液をガラスセル内で混合し,発生した化学発光を自作OPDにより測定した。HRPの濃度が増加するにしたがってOPDの電流値が増加し,本研究で開発したOPDにより化学発光測定が可能なことが分かった。また,ポンプ,インジェクションバルブ,マイクロチップフローセル,LEDおよびOPDからなるフローインジェクション分析システムを構築し,銅-BDS錯体をモデル試料として,吸光度測定を検討した。その結果,自作OPDが吸光度測定の検出器としても利用可能であることが確かめられた。
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Research Products
(15 results)
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[Presentation] A surface plasmon resonance sensor on a compact disk-like microfluidic device2011
Author(s)
Akihide Hemmi, Tatsuya Tobita, Takashi Usui, Akihiro Moto, Nobuaki Soh, Koji Nakano, Toshihiko Imato, Katsumi Uchiyama, Hizuru Nakajima
Organizer
Pittcon2011, Atlanta
Place of Presentation
Georgia, USA
Year and Date
2011-03-13
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[Presentation] An integrated fluorescence detection system using organic light emitting diodes as light source2010
Author(s)
Mayo Miyake, Yukiko Okuma, Akihide Hemmi, Daisuke Yokoyama, Masayuki Yahiro, Chihaya Adachi, Toshihiko Imato, Katsumi Uchiyama, and Hizuru Nakajima
Organizer
Pacifichem 2010
Place of Presentation
Honolulu, Hawaii, USA
Year and Date
2010-12-19
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