2009 Fiscal Year Annual Research Report
ヘテロ複核金属錯体を触媒として用いる二酸化炭素の資源化
Project/Area Number |
21200057
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Research Institution | Institute for Molecular Science |
Principal Investigator |
永田 央 Institute for Molecular Science, 分子スケールナノサイエンスセンター, 准教授 (40231485)
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Keywords | 二酸化炭素の資源化 / 余剰電力利用 / 炭素循環 / 金属錯体 / 電気分解 |
Research Abstract |
今年度は、主に以下の4点について成果があった。 1. 二成分結合型配位子を用いた第一遷移金属錯体の合成。2種類の異なる配位子を共有結合で結び合わせた配位子を用いて、コバルト・鉄などの第一遷移金属の単核錯体が選択的に生成することを実証した。 2. 電解反応生成物の自動分析法の確立。金属錯体触媒による電解反応の生成物について、気相・溶液相のそれぞれを自動的にサンプリングして分析する手法を確立した。この手法を用いることで、来年度以降の錯体触媒開発を迅速に進めることができる。 3. 電解反応を統一された条件で行うため、カーボン電極上に錯体触媒を固定して電解を行い、分析に供する手法を開発した。 4. 剛直な芳香族スペーサを用いて、対面型の金属複核錯体を合成した。
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