2009 Fiscal Year Annual Research Report
モバイルセンサネットワークのための効率的なデータ処理機構に関する研究
Project/Area Number |
21220002
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西尾 章治郎 Osaka University, 大学院・情報科学研究科, 理事・副学長 (50135539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 隆浩 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (20294043)
義久 智樹 大阪大学, サイバーメディアセンター, 准教授 (00402743)
神崎 映光 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (80403038)
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Keywords | スマートセンサ情報システム / 移動体通信 / 情報システム / ネットワーク / 情報通信工学 |
Research Abstract |
モバイルセンサネットワークでは、柔軟かつ効率的にデータを処理できるようにモバイルセンサノードを利用する必要があるため、従来のモバイルコンピューティングやセンサネットワークの枠組みとは異なる新たなデータ管理技術が必要となる。本研究では柔軟かつ効率的にデータ処理を行うことを目的とし、研究期間内に下記3点を明らかにしてモバイルセンサネットワークのためのデータ処理機構を構築している。 1.モバイルセンサネットワークのための柔軟かつ効率的なデータ配置技術 本年度は、センサで一時的にネットワークを形成して上位k個の値をもつデータを検索するTop-k検索において、少ないメッセージ数で検索を行うための複製データ配置手法を提案した。本手法は、複製を配置することで、通信経路が分断された場合でもデータ収集できるという利点も備えている。 2.モバイルセンサネットワークのための柔軟かつ効率的なデータ配信技術 本年度は、モバイルエージェントと呼ばれるプログラムがセンサネットワーク内を移動し、データ収集や配信を行う手法を提案した。また、センサネットワークに接続されたカメラ等で撮影した映像をインターネットを経由して配信する場合に、再生開始時間までの待ち時間や途切れ時間を短縮する手法を提案した。 3.モバイルセンサネットワークのための柔軟かつ効率的な通信技術 本年度は、バスやタクシーといった既に運行しているモバイルノードを用いてデータ収集する際、各センサから出来る限り公平にデータ収集することを目的とした通信方式を提案した。また、他のセンサ間の通信を傍受し、予測可能なデータについては配信しないことで、センサネットワーク内の通信量を削減する手法を提案した。
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