2009 Fiscal Year Annual Research Report
レンズレス全方位センサによる装着型アンビエント監視と児童防犯への発展
Project/Area Number |
21220003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (S)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
八木 康史 Osaka University, 産業科学研究所, 教授 (60231643)
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Keywords | 画像,文章,音声等認識 / 計測工学 |
Research Abstract |
本課題では,これまで実施してきた装着型全方位ステレオ監視システムを学童防犯の視点から発展させ,子供でも違和感なく装着できる,世界最小の全方位センサを提案すると共に,相互遮蔽が起きうる多人数が往来する状況下での人物検出・個人識別機能の実現,さらに,装着者自身の本人認証・行動予測による異常事態の発見という新機能を加えた,アンビエント監視による児童防犯の確立を目指す.本年度は,以下に挙げる項目について研究を行った 1. 光学シミュレータZemaxを用い,レンズレス全方位複眼センサの設計を行った.水平視野180度の超小型反射光学系と水平視野360度の光学系について,集光特性とミラーの物理配置を考慮した上で,光学系の設計を行った.180度モデルに関して試作を行った.次年度は試作モデルの評価を行う予定である. 2. ロングコート・スカート・マフラー等の服装を組み合わせた合計32種類の服装変化の歩容データを収集した.シルエットを体の部位に分割し,部位毎の照合度の重み付き線形和で認証率を計算する手法を実装し,従来手法と比較し,その有効性を確認した. 3. 速度変化の変化に対応した,歩容スティックモデルの当てはめめによる歩容認証手法を開発し,実験によりその有効性を確認した. 4. カメラの揺動推定に関して,大きな揺動が起きる場合においても,安定に追跡できる手法開発し,実験によりその有効性を確認した.また,その推定された揺動結果から歩行動作から本人認証と動作分類ができることを確認した.また人物追跡ならびにセグメンテーションに関しても,ミーンシフトとグラフカット等を改良し,比較的安定に追跡ならびに領域分割できることを確認した.
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