2009 Fiscal Year Annual Research Report
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21221009
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| Research Institution | Keio University |
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Principal Investigator |
上村 大輔 Keio University, 理工学部, 教授 (00022731)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 修 慶應義塾大学, 理工学研究科, 助教 (20436992)
末永 聖武 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (60273215)
有本 博一 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (60262789)
宮本 憲二 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (60360111)
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| Keywords | 巨大炭素鎖有機分子 / 生物活性 / 海洋生物共生鞭毛藻 / 生物学的存在意義 / 分子量8,245 / 生合成遣伝子 / メタゲノム / シンビオジノリド |
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| Research Abstract |
長い炭素鎖を持ち、繰り返し構造のない海洋生物由来天然分子を巨大炭素鎖有機分子と呼ぶ。構造とともに強力な生物活性に特徴がある。その生物学的存在意義、生合成限界、生物活性、特異な化学反応を中心に研究を進めている。
1)鞭毛藻ライブラリー(約200株)から顕著な長炭素鎖を生産する株を培養し、分子量5,000から8,245の分子を発見した。分子量の限界は8,000位と見ているが、今後実証してゆく。分子量5,148の分子の分解反応で得たフラグメントの構造を確認中である。
2)ポリクローナル抗体を作製し局在解析条件を検討して、生産生物内での巨大炭素鎖有機分子の動態解明に有効な手法を確立した。また、NMRの詳細なNOE実験やT_1,T_2測定実験により同分子の形状をきめ細かく議論できる方法を構築しつつある。パリトキシンと生体内標的分子(Na^+,K^+-ATPase)の結合の様子を見極めるのに活用したい。
3)抗HIV活性を示すシンビオジノリドの構造決定を、独自に開発した分解反応を用いて得たフラグメントの詳細な機器分析、化学合成たより進め、部分的な報告は論文として発表している。また、同分子の生合成遺伝子を得るため、いくつかのポリケチド合成酵素(PKS)モヂュールを範として対応する遺伝子を悉皆的に探索した。現在複数の候補遺伝子を得ており、生合成遺伝子が捕まると期待している。さらに、クロイソカイメン共在微生物群に対し次世代シークエンサーを用いてメタゲノム解析を行い、PKSをコードする遺伝子配列を部分的に決定、約3400bpのPKS遺伝子断片取得に成功した。現在、前後配列の取得を試みている。なおモルモット回腸による評価から、この分子の標的分子がN型Caチャネルであることを明らかにした。
4)他に、ent-リングシュイオールB(VCAM-1産生阻害)等、興味ある生物活性を示す分子をいくつか単離・構造を決定した。
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[Journal Article] Mode of Action of Van-M-02, a Novel Glycopeptide Inhibitor of Peptidoglycan Synthesis, in Vancomycin-resistant Bacteria2010
Author(s)
K.Miura, H.Yamashiro, K.Uotani, S.Kojima, T.Yutsudo, J.Lu, O.Yoshida, Y.Yamano, H.Maki, H.Arimoto
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Journal Title
Antimicrob.Agents Chemother. 54
Pages: 960-962
Peer Reviewed
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