2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21225004
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
侯 召民 The Institute of Physical and Chemical Research, 侯有機金属化学研究室, 主任研究員 (10261158)
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Keywords | 希土類アルキル錯体 / イソプレン / エチレン / ランダム共重合 / 交互共重合 / スカンジウム / メチルアルミ化 |
Research Abstract |
当研究室では、優れた物性や新機能を持つ高分子材料の合成を目指して、希土類錯体の特異な性質を利用した高活性、高選択的な重合触媒系の構築を行っている。本年度は、様々な配位子を持つハーフサンドイッチ型スカンジウムジアルキル錯体を合成し、その共重合活性を詳細に検討した。その結果、立体的に小さい配位子を有するハーフサンドイッチ型スカンジウム錯体(C_5H_5)Sc(CH_2SiMe_3)_2(thf)と助触媒[Ph_3C][B(C_6F_5)_4を組み合わせた触媒系がイソプレンとエチレンのランダム共重合反応に高い触媒活性を示すことを見いだした。得られた共重合体中のイソプレン含有率は85-92mol%と高く、そのポリイソプレンブロックの立体構造もcis-1,4-の割合が85-92%を占めており、これはcis-1,4-選択性の高いイソプレンーエチレンランダム共重合を実現した初めての例である。一方、より立体的に嵩高い配位子を持つスカンジウム錯体(C_5Me_5)Sc(CH_2SiMe_3)_2(thf)と助触媒[Ph_3C][B(C_6F_5)_4]を組み合わせた系を用いることで、エチレンとイソプレンの交互共重合反応をほぼ完壁な選択性で進行させることに成功した。本反応で得られた共重合体中のイソプレンブロックのミクロ構造は高選択的に3,4-配置に制御されており(3,4-選択性68-82%)、本反応はエチレンとイソプレンの選択的交互共重合反応の初めての例である。 さらにハーフサンドイッチ型スカンジウムジアルキル錯体と助触媒[Ph_3C][B(C_6F_5)_4]を組み合わせた反応系が分子内にエーテル性酸素官能基を持つ非対称内部アルキンおよびアルケンの位置選択的メチルアルミ化反応の優れた触媒となることを見出した。
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Research Products
(42 results)