2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21240014
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石田 亨 Kyoto University, 情報学研究科, 教授 (20252489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 繁夫 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (80396118)
服部 宏充 京都大学, 情報学研究科, 助教 (50455581)
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Keywords | ウェブインテリジェンス / サービスコンピューティング |
Research Abstract |
1)水平型サービス連携・QoS利用者適応技術 サービス指向の集合知では,同種の多数のサービスが登録されるため,様々なワークフローを自動合成する(垂直型サービス連携と呼ばれる)よりも,与えられたワークフローに適切なサービスを当てはめること(水平型サービス連携と呼ばれる)が重要である.また,水平型サービス連携を実装するためには,様々なサービスを実行時にワークフローに当てはめる「動的バインディング機能」が必要である.また,サービスにとってのQoSは,通信における従来のQoSとは違い,サービスの価値を判断する利用者に大きく依存する.これをユーザ中心QoS(User Centered QoS)と呼び、実行時に利用者に適応させるアルゴリズムを開発し,知識グリッド国際会議(SKG)などで論文を発表した. 2)サービススーパビジョン技術 多くのサービスを組み合わせた複雑なワークフローを利用するためには,各サービスの処理や実行状態を把握し制御する必要があるが,ワークフローの内部処理は設計者の権利保護のためしばしば非公開とされ,利用者が改変できない.そこで,ワークフローの実行状態を取得・変更するメタレベル制御を用いて実行状態を把握し制御する方式(サービススーパビジョンと呼ぶ)を実現した.この結果をWebサービス国際会議(ICWS)などで論文を発表した.また,具体的な適用事例として機械翻訳連携を取り上げた.アジア言語間,あるいはアジア言語から英語以外の欧州言語への翻訳は,英語を中間言語として2つの機械翻訳を連携させる必要がある.しかし,各機械翻訳で訳語選択が独立に行われるため,単に入出力を繋ぐだけでは品質の維持が困難であった.そこで,サービススーパビジョンを援用し,各翻訳機が整合性を維持しつつ訳語を選択可能とする方式を考案し、国際人工知能会議(IJCAI)などで論文を発表した.
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Research Products
(10 results)