2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21240014
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石田 亨 京都大学, 情報学研究科, 教授 (20252489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 繁夫 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (80396118)
服部 宏充 京都大学, 情報学研究科, 助教 (50455581)
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Keywords | ウェブインテリジェンス / サービスコンピューティング |
Research Abstract |
(1)水平型サービス連携・QoS利用者適応技術 QoSを考慮しながら、Wikipedia翻訳のための議論を実現するサービス連携(機械翻訳サービス、辞書サービス、既存のWikipedia環境等)を実現し、実験を行った。この成果は、主に文化とコンピューティング国際会議Culture and Computing 2011で論文発表を行った。 (2)サービススーパビジョン技術 サービスーパビジョンの具体的な事例として、機械翻訳連携における訳語選択問題を扱う。文書を対象とした機械翻訳の問題に、同じ意味を持つ同じ原語に対して異なる訳語が選択される、訳語選択の非一貫性問題が存在する。この問題を解決するためには、文書全文の文脈情報を用いる必要がある。そこで、制約最適化に基づいた訳語選択手法を提案し、人工知能のトップカンファレンスであるIJCAI2011で論文発表を行った。提案手法が訳語選択の非一貫性問題の解に貢献することを評価されている。 また、サービスコンピューティングに基づく集合知の基盤としての言語グリッドの設計思想と研究開発、利用運営に関する内容を2012年1月号の電子情報通信学会論文誌Dの招待論文として発表された。さらに、これまでの集合知の基盤としての言語グリッドの研究開発・活動の成果をまとめた『The Language Grid : Service-Oriented Collective Intelligence for Language Resource Interoperability』が、SpringerのCognitive Technologiesシリーズより出版された。この本では、言語グリッドの設計思想、フレームワークが紹介され、言語サービス連携における要素技術となる研究成果が挙げられている。また、言語グリッドの実問題への適用を通じて発展した、言語サービスの利用と共有に関する研究活動と異文化コラボレーションのための利用事例をまとめられている。より高度な応用として、言語グリッドを用いたローカリゼーションやWikipedia翻訳の研究活動を紹介している。最後に、言語グリッドの世界展開を見据えた言語グリッドと他のサービスグリッドの連携について議論している。
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Research Products
(9 results)