2012 Fiscal Year Annual Research Report
酸化ストレスに応答し・機能するバイオマテリアルプラットフォームの設計の設計
Project/Area Number |
21240050
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
長崎 幸夫 筑波大学, 数理物質系, 教授 (90198309)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 酸化ストレス / 活性酸素 / 安定ラジカル / RNP / 脳梗塞再灌流 / 血液適合性 / 透析 |
Research Abstract |
本研究では、前述した目的を達成するために、第三年度までに得られている知見をベースに新たな材料設計、メカニズム解析等を進め、本研究の目的を達成する。1.新しい抗酸化ストレス材料の設計①:これまで作成してきたニトロキシド含有ナノ粒子(RNP)にシリカナノ粒子を封じ込めたsiRNPの設計を行った。2.新しい抗酸化ストレス材料の設計②:これまでの親疎水型ブロック共重合体によるナノ粒子をさらに展開し、ABA型ブロック共重合体によるナノ粒子の設計を進め、ニトロキシド封入型フラワーミセルの作製を行う。具体的にはニトロキシドラジカルを有するポリアミン-b-PEG-ポリアミンとポリアニオンでフラワーミセルの設計を進めた。3.腹膜透析液の開発:腹膜透析は血液透析に比べて社会復帰するためのハードルが低いだけでなく、心臓負担や残腎機能保持に有利であるものの、長期にわたる治療により予後不良な被嚢性腹膜硬化症を併発するという大きな問題がある。上記で設計したsiRNPは触媒的に活性酸素を消去するだけでなく、シリカによる不要物の吸着も期待できるため、腹膜に対する酸化ストレスの低減と吸着能の向上を実証した。4.創傷治療剤の開発:フラワーミセルの組成を制御し、室温前後でゲル化挙動を観察する。ポリイオンコンプレックスの相転移は極めて鋭敏であるため、局所炎症低減をマウスカラギーナンモデルを離礁して検討し、高い効果を実証した。5.抗酸化ストレスナノ粒子が癌に与える影響の解明:前年度見いだしたRNPの抗がん剤へのアジュバント活性の原因を追究した。特に炎症性転写因子Nf−κBの核内移行を抑制していることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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