2010 Fiscal Year Annual Research Report
アスリートの薬剤および遺伝子によるドーピングを検出する技術創成のための基盤研究
Project/Area Number |
21240062
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
武政 徹 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (50236501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清澤 秀孔 大学共同利用機関法人・情報システム研究機構(新領域融合研究センター.DBCLS), 新領域融合研究センター, 融合プロジェクト特任研究員 (30295422)
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Keywords | 薬剤ドーピング / 遺伝子ドーピング / 骨格筋 / マイクロアレイ / カーボンペースト / 運動生理学 / ワンチップ型センサー |
Research Abstract |
本研究課題「アスリートの薬剤および遺伝子によるドーピングを出する技術創成のための基盤研究」を遂行するため、平成22年度は以下のような研究活動を行った。 薬剤ドーピング関連:研究協力者(海外共同研究者)である、Custer C.Deocaris博士とJose H.Santos博士に加え、ワンチップ型センサーを応用した新世代のデバイスのプロフェッショナルである産業技術総合研究所ナノバイオデバイス研究グループの丹羽修教授、栗田僚二主任研究員、佐藤縁主任研究員らもディスカッションに加わっていただき、新規免疫測定手法の創成とそのデバイス化について議論し、特に、血液や尿中に含まれる極微量タンパク・ペプチドを小型装置で測定可能にする手法の探索を行った。 遺伝子ドーピング関連:ヒトに適用可能なあらゆる遺伝子導入法(ウィルスやプラスミドなど、それに使われるベクター)について、遺伝子治療の方法を参考にして検討を行った。実際には、プラスミド(米国Clontech社のpiGENETMhU6 Puro)によるミオスタチン遺伝子に対するshort hairpin interfering RNAs (shRNAs)の骨格筋への導入により、ミオスタチンmRNAの発現は抑制され、その結果として17%の有意な骨格筋の肥大も観察され、「遺伝子ドーピングによる筋肥大」のモデル実験系を確立することに成功した。現在、ドーピングに使ったプラスミドをどの程度追跡できるのか、筋サンプルと血液サンプルからの検出を試みている。また、アデノ関連ウィルスなどを用いた筋肥大モデルにも挑戦している。 さらに、代償性筋肥大に関わるマウスのマイクロアレイ解析を進め、筋の肥大が引き起こされる分子メカニズムについて経時的な変化を追えるデータベースを構築した。
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[Journal Article] Genome-wide analysis of expression modes and DNA methylation status at sense-antisense transcript loci in mouse2010
Author(s)
Watanabe Y, Numata K, Murata S, Osada Y, Saito R, Nakaoka H, Yamamoto N, Watanabe K, Kato H, Abe K, Kiyosawa H
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Journal Title
Genomics
Volume: 96
Pages: 333-341
Peer Reviewed
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