2009 Fiscal Year Annual Research Report
運動が糖尿病を抑制する分子機序の遺伝子工学的アプローチによる解明
Project/Area Number |
21240063
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
藤井 宣晴 Tokyo Metropolitan University, 人間健康科学研究科, 教授 (40509296)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞鍋 康子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (60467412)
北 一郎 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (10186223)
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Keywords | 糖輸送 / 骨格筋 / AMPキナーゼ / 運動 / 細胞内情報伝達 / インスリン / 遺伝子組み換えマウス / 糖尿病 |
Research Abstract |
筋収縮は骨格筋においてインスリンに比肩する強力な糖輸送促進効果を有すが、その効果はインスリンの細胞内情報伝達とは異なる独自の調節経路によって惹起される。運動がインスリンとは独立して糖輸送を促進しうる事実は、糖尿病の予防や治療に運動が有効性であることの科学的根拠となるため、その経路を構成する分子を同定することが重要となる。AMPキナーゼは細胞内エネルギーの監視センサーとして働く分子であり、筋収縮時の主要な糖輸送調節因子ではないかと考えられてきた。研究代表者は、AMPキナーゼを骨格筋において不活性化させた遺伝子組み換えマウスを複数作製した。その結果、AMPキナーゼは骨格筋において、α2サブユニット由来のキナーゼ活性が糖輸送を促進し、細胞内エネルギーレベル低下時の唯一の糖輸送調節分子であるが、筋収縮の場合には他の分子も調節に関わることを明らかにした。
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Research Products
(3 results)