Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中岡 英隆 首都大学東京, 社会科学研究科・経営学專攻, 教授 (20516025)
山下 英明 首都大学東京, 社会科学研究科・経営学專攻, 教授 (30200687)
渡辺 隆裕 首都大学東京, 社会科学研究科・経営学專攻, 教授 (70220895)
田中 敬一 首都大学東京, 社会科学研究科・経営学專攻, 教授 (00381442)
芝田 隆志 首都大学東京, 社会科学研究科・経営学專攻, 准教授 (70372597)
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Research Abstract |
木島は,CDOの市場標準モデルの経済学的意義を明らかにし,リスク回避係数を導入して市場価格と整合的な新モデルを提案した.木島・田中は,信用リスクや流動性リスクを表すイールドスプレッドのオプションの実務的な価格付けを行った.室町は,期待ショートフォールの高精度推定方法を提案し,また,金融危機と証券化商品について解説した.中岡は,不確実性下のキャッシュフローとマネジメント能力を状態変数として企業価値をモデル化し,企業の経営価値創造力やM&Aによる統合効果につき理論的考察と実証的検証を行った.小方は,幅広い金融データ分析に適用できるCHARNモデルに対して,推定関数法・経験尤度法を用いたパラメータ推定方法を提案した.山下は,市場価格の確率的変動を待ち行列を用いて分析するマーケットマイクロストラクチャーモデルの最新の成果をサーベイした.芝田は,株主と経営者間の情報の非対称性を考慮した投資プロジェクト評価法と,複数銀行による戦略的債権回収を考慮した企業の負債価値評価式を提示した.渡辺は,マーケット・マイクロストラクチャ分析に応用可能性が高い優モジュラマルコフゲームについて研究し,均衡点が存在する十分条件を明らかにした.野口は,英住宅金融組合における内部統制の企業行動への影響を考察し,特に中小住宅金融組合では内部統制の確立が融資方針に大きく影響したことを示した.飯星は,日本の代表的マクロ経済変数120系列の主成分を用いると経済予測精度が向上し,金融政策決定にも有益であることを検証した. なお,2009年8月3日-4日に研究者18名による国際会議を開催し,リスク管理を含む様々な最新の研究成果について議論した(詳細は「13.備考」のホームページを参照〉.この予稿集は2010年6月に洋書として刊行予定である.
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