2011 Fiscal Year Annual Research Report
自然な運転状況の中での人間―機械双中心型多層的追突回避マネジメント
Project/Area Number |
21241041
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
伊藤 誠 筑波大学, システム情報系, 准教授 (00282343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
綱島 均 日本大学, 生産工学部, 教授 (30287594)
鈴木 桂輔 香川大学, 工学部, 准教授 (80373067)
安部 原也 日本自動車研究所, 安全研究部, 研究員 (30426259)
平岡 敏洋 京都大学, 大学院・情報学研究科, 助教 (30311749)
和田 隆広 香川大学, 工学部, 教授 (30322564)
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Keywords | 交通事故 / 高度道路交通システム / 認知科学 / モニタリング / ユーザインタフェース |
Research Abstract |
1.認知的ディストラクションの非拘束・実時間検出技術の高精度化を行うとともに,心的状態を考慮に入れた追突リスク評価手法の構築を行った.車間距離が長くとも,結果的に危険となりうる事態のメカニズムを明らかにした.追突リスクツールボックスの作成を行って,近日中に公開予定である. 2.注意喚起と警報の方法の在り方について,これまでの実験的検討を踏まえて理論的整備を行った.注意喚起と警報との多層支援によって,追突リスクの低減効果が高まる可能性があることを明らかにした. 3.NIRS計測装置を用いて,先行車追従時における前方車両衝突警報がドライバの脳機能に及ぼす影響についての詳細な解析を行った.その結果,注意をより必要とする前方衝突警報なしの場合において,脳活動が顕著であることが確認できた. 4.運転環境での香り供給による心理的ディストラクション抑制方法を構築する.具体的には,ディストラクションの低減効果を定量的に分析することが可能な,時系列での信頼性モデルを提案した, 5.車両状態としての追突リスクとドライバの行動を比較し,両者に生じうるギャップをドライバが知覚できるように支援する技術を構築した.これは,衝突回避減速度を視覚・聴覚情報として提示するシステムであり,実験によって安全性の向上が確認された. 6.追突回避ブレーキを含む多層的回避支援技術が導入された際の,平時のドライバの運転行動変化を踏まえた回避ブレーキ手法の適合手法を構築する.ドライバのブレーキタイミングよりも遅く制御介入するタイミングに設定することで,少しでも危険な運転行動変容を抑える効果があることが示唆された.
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Research Products
(32 results)
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[Presentation] 自動車運転時のドライバの脳活動計測2011
Author(s)
若林翔太, 網島均, 柳沢一機, 伊藤誠, 稲垣敏之
Organizer
第2回NU-Brainシンポジウム-光脳機能イメージングの研究開発および臨床応用に関するシンポジウム-
Place of Presentation
日本大学理工学部駿河台キャンパス東京都千代田区
Year and Date
2011-11-05
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