2012 Fiscal Year Annual Research Report
移民コミュニティの言語に関する総合的研究:言語接触の実態と言語政策の影響
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21242010
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
生越 直樹 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (90152454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 徹 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (20173015)
MAHER JohnC. 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (50216256)
平高 史也 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (60156677)
日比谷 潤子 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (70199016)
嶋田 珠巳 山形大学, 人文学部, 准教授 (80565383)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 移民言語 / 言語接触 / 言語政策 / 移民コミュニティ / バイリンガル |
Research Abstract |
1.フィールド調査によるデータ収集・分析 日本のコリアン・コミュニティについては,総連系民族学校(群馬)での参与観察を継続するとともに、初級学校1年生の朝鮮語習得過程を分析し、研究会で発表した(生越)。ドイツの移民コミュニティに関しては、トルコ語・ドイツ語バイリンガル話者を対象に、指示詞を指標としてトルコ語へのドイツ語の影響について調査したほか、比較のために、モノリンガルの小学生の指示詞の使用についても調査した。さらに、日本語母語話者にドイツ語によるインタビューを実施し、ドイツにおける移民のドイツ語習得との共通点・相違点を探った(林、平高)。また、ドイツの統合コースの最近の動きをとらえるため、統合コース実施機関や学校を訪問し、移民やその子弟に対するドイツ語教育の実態を調査した(平高)。アイルランド・イングランドの移民コミュニティに関しては、アイルランド英語の接触言語的性質に関してフィールド調査を行い、特に当該言語とクレオールとの連続性について考察をまとめ、研究発表を行った(嶋田)。カナダの日系コミュニティに関しては、ヴァンクーヴァー、トロントなどのコミュニティにおける日本語・英語の言語接触とそれによる言語変容の諸相を、同地域の他の移民コミュニティ(中国系、イタリア系等)の状況と比較しつつ明らかにした(日比谷)。 2.言語政策資料の収集分析 イギリスとヨーロッパにおける多言語状態や市民権についての研究を、主に言語とアイデンティティーに焦点を合わせて継続的に行うとともに、「母語」概念について再検討し、新しい定義を構築した(マーハ)。 3.研究会の開催と研究打ち合わせ会議の開催 東京移民言語フォーラムは、2012年9月にIan Roberts氏(ケンブリッジ大学)の発表、2013年3月にこれまでの研究成果に関する発表会、2014年3月に在日コリアンの言語に関する発表会を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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