2009 Fiscal Year Annual Research Report
旧日本植民地・占領地関係資料ならびに原爆関係資料のアーカイブズ学的研究
Project/Area Number |
21242019
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
安藤 正人 Gakushuin University, 文学部, 教授 (90113422)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武内 房司 学習院大学, 文学部, 教授 (30179618)
加藤 聖文 国文学研究資料館, 研究部, 助教授 (70353414)
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Keywords | 戦争 / 植民地 / 占領地 / 原子爆弾 / 核兵器 / アーカイブズ / 記録 / 情報 |
Research Abstract |
(1) 「戦争の記憶と記録」チームは、タイ(主としてタイ国立公文書館)とインドネシア(主としてインドネシア国立公文書館)において現地調査を実施し、日本の東南アジア占領に関する現地アーカイブズ資料の概要を調査した。 (2) 「支配の記憶と記録」チームは、米国コロンビア大学図書館において朝鮮関連資料の調査収集を行い、一部個人文書の写真撮影を行った。この他、キリスト教布教関係の個人資料の所在調査を行った。また、ハーバード大学燕京図書館では、在韓米軍政庁関係者の個人文書の調査収集を行い、三分の一の収集を終えた。さらに、米国立公文書館および米国議会図書館では、朝鮮関連資料の調査を行い、関連資料の収集を行った。また韓国鬱陵島の鬱陵公共図書館において鬱陵島関係の地方誌史の収集を行い、独島博物館および鬱陵郡資料室では、植民地期から戦後初期にかけての鬱陵島および在住日本人関係資料の調査収集を行った。 (3) 「核時代の記憶と記録」チームは、総合研究大学院大学葉山高等研究センターの「戦争と平和」研究プロジェクトとも連携して、ワシントンDCの米国科学アカデミー、米軍病理学研究所において原爆被害調査委員会ABCC(在広島・長崎)関連資料の調査を実施し、前者については平成22年度からデジタル・マイクロ撮影を実施する準備を行った。また米国立公文書館、米議会図書館でも関連資料の調査を行った。日本国内においては、濱清(元国立生理学研究所、土山秀夫(元長崎大学長)の2名から原爆被害救護ならびに調査活動に関わる聞き取り調査を行った。
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