2011 Fiscal Year Annual Research Report
アジアの普通の人々の日常生活に関する大量データの理論的実証的研究
Project/Area Number |
21243010
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Research Institution | University of Niigata Prefecture |
Principal Investigator |
猪口 孝 新潟県立大学, 国際地域学部, 学長 (30053698)
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Keywords | アジア人の日常生活 / 大量データ / 世論調査 / 生活の質 / 健康 / 信頼と信任 / 政治志向 / 国際政治 |
Research Abstract |
本年度は最終年度であることに鑑み、いままでの研究成果の集大成を刊行する予定である。生活の質、健康、信頼と信任、政治志向、国際親近度の5個の柱をたてて、ワークショップや学会年次研究大会で発表してきた。これらを主題別に刊行しはじめているものの、まず英語で刊行、次に日本語で刊行とするともっと時間がかかりそうなので、日本語でまず集大成の大冊をおそらく年度内で西村書店から1500印刷ページで刊行することにした。この大冊のなかに生活の質、健康、信頼と信任、政治志向、国際親近度の分野でアジア・バロメーターのデータを使用した英文学術分析論文を査読付き学術雑誌に刊行したものを主に収録している。英語での学術書刊行は引き続き刊行を続ける。すでに生活の質について、The Quality of Life in Confucian Asia(coedited with Doh Chull Shin,Springer,2009)を刊行、続いてThe Quality of Life in Asia(coauthored with Seiji Fujii,Springer,forthcoming in 2012)を印刷刊行に向かっている。さらに生活の質と政治志向との関心分野では、Geriatric Peace in Asia(coauthored with Seiji Fujii,Springer,forthcoming),国際親近度について、Japanese and Chinese Public Opinion(coauthored with Christian Collet,forthcoming)を完成に向けている。すでに学術雑誌、Social Indicators Reserach(Springer),Japanese Journal of Political Science(Cambridge University Press),、International Relations of the Asia Pacific(Oxford University Press)などで論文を刊行している。多大な研究成果をあげることができたと思1う。本年度ではさらに多くの刊行成果をあげる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大規模データの処理・保存と分析と刊行はどれも思った以上の時間を要した。とりわけ世論調査直後の現地社会の学者と一緒にやるプロファイルと一次的分析を刊行した後に計画したより深い、より絞った分析の刊行は当初予定していた時間よりも多大な時間を要した。本年度中に日本語の学術書刊行と英語の学術書刊行を集大成として行うことができる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策は4つ。第一、2012年度中に日本語で知見の集大成を一五〇〇印刷ページの学術書を刊行する第二、2012年度中およびその後、英語で学術書を引き続き刊行する。すでに1冊刊行、執筆中のもの3冊を近い将来刊行予定。第三、学会(日本行動計量学会で2012年度中に新潟県立大学が開催校として「世論調査」のセッションを10個位とりあげるが、このような学会を通した活動によって、本研究計画で得られた経験をひろくの共有していく。第四、アジア・バロメーターの続きとして、アセアン(東南アジア国家連合)の10の社会について2010年に「環境と健康」を主題に大規模世論調査をすでに実施した。2012年に「結合度(コネクティビィティー)」を主題に、大規模世論調査を実施する予定を進めている。現地社会の学術研究者と組んで、英語で分析と刊行を進めていく予定である。
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Research Products
(8 results)