2010 Fiscal Year Annual Research Report
帰納的ゲーム論:信念・知識の起源と進化、その限定性と意志決定・行動との相互関連
Project/Area Number |
21243016
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
金子 守 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (40114061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 信行 静岡大学, 理学部, 教授 (60216421)
秋山 英三 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (40317300)
石川 竜一郎 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (80345454)
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Keywords | 帰納的ゲーム理論 / 経験 / 記憶 / 他人の思考 / 協力の発生 / 被験者実験 |
Research Abstract |
平成22年度は本研究プロジェクトの第2年目であり、資料・情報収集および帰納的ゲーム理論の具体的研究を進展させた。そのため情報提供者をセミナーに呼びワークショップを定常的に行い、本プロジェクトの進展を他研究者達にレビューしてもらうために、幾つかの国内・海外のコンファレンスに参加した。また他大学において情報収集を行い、他の専門家達から意見を聞いた。 その活動の一環として、研究代表者(金子守)・研究分担者(鈴木信行・秋山英三・石川竜一郎)・海外研究協力者(Jeffrey Kline)は、11月26日-28日、筑波大学において、Inductive Game Theory and Related Topics(帰納的ゲーム理論と関係する話題)を開催した。その参加者には海外からも幾人かの参加者があり、本プロジェクトの研究の進展のため大いに役立った。 具体的研究:人間達が経験からいかに信念・知識を獲得するかについて、また、その信念・知識を使い新たに意思決定を行い、行動を変化させる可能性などに関して研究を行った。この研究は研究代表者(金子)と海外研究協力者(J.J.Kline)が研究を進めた。同時に被験者実験を行うための準備も行い、被験者実験研究を進める環境も整いつつある。また帰納的ゲーム理論に関しての計算機シミュレーションの研究も研究分担者(秋山、石川)によって進められている。また、認識論理学において、限定された推論能力をもったプレイヤーの研究を研究代表者(金子)と分担者(鈴木)が進めた。ゲンツェン流の認識論理の体系で、証明(推論)の複雑性を定義し、その振る舞いを研究した。これらの研究により、ゲーム理論の経験的基礎が与えられる。
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Research Products
(17 results)