2012 Fiscal Year Annual Research Report
帰納的ゲーム論:信念・知識の起源と進化、その限定性と意志決定・行動との相互関連
Project/Area Number |
21243016
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
金子 守 筑波大学, システム情報系, 教授 (40114061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 英三 筑波大学, システム情報系, 教授 (40317300)
鈴木 信行 静岡大学, 理学部, 教授 (60216421)
石川 竜一郎 筑波大学, システム情報系, 講師 (80345454)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 帰納的ゲーム理論 / 経験 / 記憶 / 他人の思考 / 協力の発生 / 被験者実験 |
Research Abstract |
平成24年度は、本研究プロジェクトの第4年目であり、資料・情報収集および帰納的ゲーム理論の具体的研究を進展させた。情報提供者をセミナーに呼びワークショップを定常的に行い、本プロジェクトの進展を他研究者達にレビューしてもらうために、国内外のコンファレンスに参加した。また他大学において情報収集を行い、他の専門家達からの意見を聞いた。 その活動の一環として、研究代表者金子守・研究分担者:秋山英三・石川竜一郎は、筑波大学において、8月27日-30日 に「International Workshop on Game Theory, Epistemic Logic, & Related Topics 」という研究会を開催した。この研究会では海外から12名、国内から5名の研究者を招聘した。また、25年3月8日-9日「認識論理とゲーム理論研究会」という研究会を開催した。年間を通じ「経済学・ゲーム理論セミナー」として、国内外の研究者を招聘しセミナーも開催した。これらの研究会には国内外から多くの参加者があり、本プロジェクトの研究の進展のため大いに役立った。 具体的研究:人間達が経験からいかに信念・知識を獲得するかについて、またその信念・知識を使い新たに意思決定を行い、行動を変化させる可能性などに関して研究を行った。この研究は研究代表者(金子)と海外研究協力者(J. J. Kline)が研究を進めた。同時に被験者実験を行い、帰納的ゲーム理論に関しての計算機シミュレーションの研究も研究分担者(秋山、石川)によって進められた。さらに、認識論理学においては、限定された推論能力をもったプレイヤーの研究を研究代表者(金子)と分担者(鈴木)が進めた。ゲンツェン流の認識論理の体系で、証明(推論)の複雑性を定義し、その振る舞いを研究した。これらの研究により、帰納的ゲーム理論の経験的・理論的基礎を更に発展させた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
(理由)帰納的ゲーム理論の実験的研究・計算機シミュレーション研究・理論的研究・概念(哲学)的研究など、多くの側面の研究が進展している。認識論理からのゲーム理論の研究も進展しつつあり、当プロジェクトの当初計画以上に順調に進んでいる
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Strategy for Future Research Activity |
帰納的ゲーム理論に関しては、社会的役割を導入した研究が理論的にも実験的にも進展しつつあり、来年度の本プロジェクトの集大成に向けて、今年度はこれらに関して更なる研究を行う。 また、認識論理学とゲーム理論に関しても自分の意思決定と他人の決定に関しての予測の問題の研究が進展しつつあるため、今年度はこれらに関しての研究論文を完成させたい。
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Research Products
(21 results)
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[Presentation] 被験者実験による資産市場の分析
Author(s)
秋山英三
Organizer
日本オペレーションズ・リサーチ学会 第17回サービスサイエンス研究部会
Place of Presentation
Advanced Institute of Science and. Technology Tokyo Satellite, Japan
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