2011 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル経済におけるバブルと金融危機に関する研究:理論と実証
Project/Area Number |
21243027
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
上東 貴志 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (30324908)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
地主 敏樹 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (60171089)
高橋 亘 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (70327675)
北野 重人 神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (00362260)
敦賀 貴之 京都大学, 経済学研究科, 准教授 (40511720)
小林 照義 神戸大学, 経済学研究科, 准教授 (10387607)
|
Keywords | グローバル経済 / 金融危機 / バブル / 景気変動 / 資産価格 |
Research Abstract |
1929年のニューヨーク株式市場大暴落が招いた世界恐慌以来、資産バブルの崩壊(もしくは資産価格の暴落)により数多くの金融危機が引き起こされてきた。特に80年代以降、経済のグローバル化により国境を越えた資金移動が活発になり、バブルの発生・崩壊、及びバブル崩壊を引き金とした(通貨)金融危機が頻繁に見られるようになった。80年代後半から90年代初頭の日本のバブル経済、90年代のラテンアメリカの消費バブル及び東南アジアの投資バブルは、崩壊後に深刻な金融危機を招いた顕著な例である。さらに、米国の住宅バブル崩壊に端を発し、2008年には世界恐慌以来最悪とも言われる経済・金融危機に直面した。本研究の目的は、グローバル経済におけるバブルの発生・崩壊、バブル崩壊が引き起こす金融危機、及び1国で発生した金融危機がグローバル経済に与える影響を、理論・実証の双方向及びミクロ・マクロ・グローバル的視点から総合的に分析・検証し、バブル期・金融危機時に有効な経済政策を提言することであった。 研究計画期間最終年度である平成23年度は、平成22年度に引き続き、グローバル経済におけるバブルの発生・崩壊、金融危機、金融政策等に関する理論分析、並びに国際データ及び個別企業・地域別土地価格データ等を用いたバブル存在の実証研究を行い、政策提言に向けた理論・実証を包括した研究に取り組んだ。年度末には神戸大学経済経営研究所と共催で、外国人研究者を招いた国際ワークショップ、および国内の専門家を招いたワークショップをそれぞれ開催した。
|
Research Products
(31 results)