2009 Fiscal Year Annual Research Report
データベースマーケティングと消費者理論の融合によるCRMの新展開
Project/Area Number |
21243030
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
照井 伸彦 Tohoku University, 大学院・経済学研究科, 教授 (50207495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 望 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (00095936)
阿部 誠 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70302677)
佐藤 忠彦 筑波大学, 大学院・ビジネス科学研究科, 准教授 (40400626)
渋谷 覚 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (00333493)
近藤 文代 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (40322010)
和合 肇 京都産業大学, 経済学部, 教授 (00091934)
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Keywords | CRM / データベースマーケティング / 消費者の異質性 / 動的変化 / 消費者の相互作用 / 購買履歴データ / ネット上の情報処理 |
Research Abstract |
CRMのためのデータベース・マーケティング手法の新しい展開を探った。具体的な実績として下記の通り。 (1) 既存のデータベース・マーケティング・モデルおよび消費者行動の異質性モデリングに関する研究 既存のCRM研究のうち実践手法について包括的にサーベイし、既存手法に求められる改良や新しい手法の開発を探った。主な研究成果は次のように纏められる。 ・潜在的選好の動的変化を消費者の行動データから追跡予測するモデルの開発 ・CRMの実践に際して必要な消費者間の情報交換を記述する確率モデル群の構築とそのマクロ方程式の導出 ・消費者の購買に内在する期待構造とその営業活動への潜在的な効果の導出 ・インターネット上での音楽CDの購買履歴データを使って消費者間の時間的嗜好変化を考慮したCRMモデル開発 ・消費者間の相互作用という観点から行うネット上の情報処理過程の解明: ・モバイル情報サービスの潜在顧客の同時利用への影響要因および携帯電話の情報サービスの認知、利用行動、継続利用の意図の間の関係の解明 (2) 研究成果の報告会の実施 本課題分担者を含めて国内の関連研究者が集結した国内研究集会「マーケティングサイエンスの新展開」を2日間(日程:2月13(土)-14(日),場所:東北大学経済学研究科4階大会議室)にわたって開催した。総合討論の際には、本課題の研究内容に加えて今後の活動計画についても議論した。 (3) 国際連携の下でのモデル論の検討 海外研究協力者を中心とする国際的フロントランナーからの助言を求め、意見交換やつうじて研究の国際化と高度化を図った。具体的には、次年度に大阪大学において研究協力者Allenby教授を含む先端的研究を行っている関連研究者を海外から招聘して国際会議を開催することを決定した。 (4) 科研費による研究活動の情報発信基盤の形成 本課題のホームページを開催し、研究課題とその具体的研究活動の内容の研究成果を外部に発信する手段を確立した。
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Research Products
(36 results)