2012 Fiscal Year Annual Research Report
変位雑音相殺技術を用いた標準量子限界を越える量子非破壊干渉計の開発
Project/Area Number |
21244037
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
佐藤 修一 法政大学, 理工学部, 教授 (30425409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 竜太郎 国立天文台, 光赤外研究部, 助教 (60270451)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 重力波 |
Research Abstract |
本年度は真空環境下におけるモノリシック干渉計を用いたDFIの感度評価・雑音低減対策をおこなうと共に,全モノリシック干渉計の設計製作および感度評価を行った. 前年度までの実験結果を総合すると,干渉計を構成する光学素子の純粋な並進運動による変位雑音の他に,広い意味での干渉計の非対称性が干渉計の感度を制限していることが示されてきた.これら雑音の源あるいは伝播経路をひとつずつ排除することで余剰雑音を低減し,感度の向上をはかった.前年度は干渉計部を固定化したモノリシック光学系を採用することで大幅な雑音の低減,感度向上を実現した.DFI機構による変位雑音の相殺,および干渉計部の真空化などによる対処では改善しなかった主に1kHz以下の低周波領域での余剰雑音が一挙に低減し,数10Hz以上の周波数帯域ではほぼ散射雑音レベルの感度を実現した.一方で,数10Hz以下には依然相殺しきれないフロア状の余剰雑音が残存している.様々な雑音低減対策の結果,これはモノリシック化した干渉計部分への光の入射(導入)光学系に由来する非対称性起因の雑音であることが強く示唆された. これらの結果を受けて,本年度はレーザー光源からモノリシック干渉計までの入射光学系を光ファイバーで結び,自由空間での光の伝播部分をなくすと共に,通常の光学マウントの代わりに固着光学系を用いることで全ての光学系をモノリシック構造とした全モノリシック干渉計を設計・製作した.現在は,この可能な部分は全てモノリシック化した干渉計を用いたDFIの感度測定と雑音評価を行っている.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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