2012 Fiscal Year Annual Research Report
シアノ架橋金属錯体界面を通じた物質移動と電圧誘起機能
Project/Area Number |
21244052
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
守友 浩 筑波大学, 数理物質系, 教授 (00283466)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | プルシャンブルー類似体薄膜 / リチウムイオン電池 / 電位曲線 / X線吸収分光 / 粉末構造解析 |
Research Abstract |
本基盤研究の目的は、プルシャンブルー類似体薄膜におけるアルカリ金属濃度―温度相図の作成、電圧による物質移動の機構解明、電圧印加による磁性制御、電圧印加による構造制御、の4つである。こうした研究の中で、プルシャンブルー類似体薄膜がリチウムイオン電池正極さらにはナトリウムイオン電池正極として優れた性能を示すことがわかってきた。sこで、本年度は、プルシャンブルー類似体薄膜ねのリチウムイオンおよびナトリウムイオンインターカレーションとそれに伴うホスト格子な構造・電子状態の変化を明らかにすることを目的とした。 Mn-Feシアノ錯体においては、イオンインターカレーションに対してホスト構造が面心立法構造を保つことを明かにした。このため、3000Cという高速での放電が可能な王であることを見出した。さらに、X線吸収分光により、MnとFeの酸化還元に対して放電曲線に二つの明瞭なプラトーが現れることを見出した。さらに、Fe欠損を少なくすることにより、電池容量を増大させることに成功した。しかしながら、Fe欠損を少なくすることにより、イオンインターカレーションに対してホスト構造の不安定性が増大し、正方晶ー立方晶相分離が出現した。 Co-Feシアノ錯体においては、イオンインターカレーションに対してホスト構造が面心立法構造を保つことを明かにした。しかしながら、電荷移動相転移による激しい一次相転移がおこることが明らかとなった。さらに、X線吸収分光により、MnとFeの酸化還元に対して、放電曲線に三つの明瞭なプラトーが現れることを見出した。三つめのプラトーは電荷移動相転移による電子状態の変化によるものである。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(33 results)