2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21245022
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
渡會 仁 大阪大学, ナノサイエンスデザイン教育研究センター, 教授 (30091771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
諏訪 雅頼 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (90403097)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 磁気泳動 / 微粒子 / 磁化率 / 液液界面 / キラル認識 / 電磁泳動 / 円二色性 / ファラデー効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度の研究計画に従って研究を実施し、以下の成果を上げた。 1.液体中および大気中における微粒子の磁気泳動法の応用と拡張:(1)反磁性微粒子の磁気泳動速度よりその磁化率を求める方法として、新たに「ゼロ速度解析法」を提案した。(2)大気中にて落下するフェロ磁性体微粒子の速度に及ぼす磁気勾配の影響を測定・解析し、大気中磁気泳動法の実現性について議論した。 2.磁場と電流が作用したときに生じる電磁泳動力により、キャピラリー中の有機エマルション液滴が特異な挙動を示すことを発見した。すなわち、大きな液滴の周囲で小さな液滴が回転する現象である。この原因として、液滴周囲の局所電磁場を考えるとこの現象が説明できることを明らかにした。 3.界面を利用するキラル測定法の開発:(1)マイクロエマルション系において生成するポルフィリンの会合体が、共存するキラル分子の構造を反映し、キラル認識に利用できることを明らかにした。この方法は、極めて簡便なキラル識別法として利用できる。(2)回転液液界面に生成したアキラルなポルフィリン会合体が、円二色性を示す原因を明らかにするために、ミューラー行列の各成分を実験的に測定し、真のCDスペクトルを測定した。その結果、観測されたCDスペクトルは、筒状の回転セルの液液界面に生成した会合体が大きな直線二色性をもつためであることを、モデル計算から明らかにした。CDの発現機構として、分子レベルでの構造がキラルである必要はなく、透過光に対する二つの遷移モーメントの配置がねじれた配置にあれば円二色性は観測されることを立証した。(3)シリカゲルを担体として、その上に生成するアキラルなポルフィリン錯体が、共存するキラルなアルコールのキラリティーを正く反映することを発見した。 4.パルス磁場を用いるファラデー効果画像が、新イメージング法として利用できることを示唆した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)