2010 Fiscal Year Annual Research Report
新型二次電池を使用した革新的電力貯蔵システムの研究
Project/Area Number |
21246045
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
赤木 泰文 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (80126466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 英明 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (40238580)
萩原 誠 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (20436710)
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Keywords | 二次電池 / 電力貯蔵 / 電力変換 / 新エネルギー / スマートグリッド / パワーエレクトロニクス |
Research Abstract |
本研究の目的は,環境に優しい次世代電池電力貯蔵システムの基盤技術を確立することである。具体的にはカスケードPWMコンバータを電力変換回路に採用した電力貯蔵システムを開発する。大学の研究室で実験可能な最大容量である三相200V,10kW,20kWhシステムを設計・製作し,その実有効性を実証する。平成22年度は、前年度までに設計・製作した電力変換装置(カスケードPWMコンバータ:一相当たりのカスケード段数は6)を無効電力変換装置として動作させ、その安定した動作を確認した。特に、電源電流の総合高調波歪率を3%以下,かつ40次までの各次高調波電流を2%以下に抑制できることを実証した。電圧バランス制御や電流・電圧制御系の理論解析を行い,解析結果を実験結果やシミユレーション結果と比較・検討し,理論解析の妥当とその適用限界を明確にした。このような無効電力変換装置の実験は電池電力貯蔵システムの実験を行うための予備実験である。さらには18台のリチウムイオン電池モジュール(25.2V 40Ah)を購入し、実験室に搬入した。 現在は電池管理システムと電力変換システムのインターフェース回路を設計・製作している。これはシステムの保護・安全に直接関係するので、この動作確認は厳重に行う予定である。実験と並行して、落雷などの自然現象に起因する電圧低下時が発生した場倍の運転継続特性(FRT : Fault-Ride-Through)をコンピュータシミュレーションによって検討した。その結果、最も厳しい一線地絡事故(電圧低下度90%)においても運転継続が可能であることを確認した。このように研究は順調に進展している。
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Research Products
(2 results)