2009 Fiscal Year Annual Research Report
トータルレコーディング技術に基づく電磁環境アーカイブ構築とその応用に関する研究
Project/Area Number |
21246062
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
唐沢 好男 The University of Electro-Communications, 電気通信学部, 教授 (40313407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲葉 敬之 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (40508826)
冨田 正治 電気通信大学, 電気通信学部, 准教授 (80180173)
藤井 威生 電気通信大学, 先端ワイヤレスコミュニケーション研究センター, 准教授 (10327710)
谷口 哲樹 電気通信大学, 電気通信学部, 産学官連携研究員 (50283099)
石 慶華 電気通信大学, 先端領域教育研究センター, 特任助教 (80503416)
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Keywords | トータルレコーディング / 電波信号処理 / 電磁環境アーカイブ / ベーバンド無線 / 到来方向推定 / 伝搬遅延推定 |
Research Abstract |
トータルレコーディングシステムの基本部分の構築を、第一の目標とし、トータルレコーディングシステムとして次の3つのタイプを構築する。本年度はタイプ1の構築を行った。 タイプ1:単体パソコンTR タイプ2:パソコンTRアレー タイプ3:超広帯域信号の本格的TR タイプ1は、一台のパソコンに複数チャネルの信号(Low IFに変換された)を記録するトータルレコーダの構築である。現時点でのパソコンへの転送速度限界は200MB/s(=100Mサンプル/s)程度であるので、1chでは最大50MHz帯域の信号が、4ch同時記録であれば、最大12MHz帯域の信号の記録が可能と見積もられ、これを試作装置で確認した。タイプ1は主に屋内伝搬環境測定に用いる。2chのTRを用意し、一方のチャネルで、屋上等の見通しの良い環境に高利得アンテナを置き、実験の基準波をトータルレコーディングする。もう一方のチャネルで、測定したい環境にアンテナを置き、測定場所を変えつつ、広帯域信号をトータルレコーディングする。常に、基準信号が同時に記録されているので、屋内の多地点で時間差受信しても、空間面全体で同時測定を行っていることと等価になる。この測定により、空間領域信号処理に基づくマルチパス環境での高分解能到来方向推定や、周波数領域信号処理に基づく伝搬遅延の高分解推定が可能になった。
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Research Products
(6 results)