2012 Fiscal Year Annual Research Report
少数アンテナを用いたUWBレーダー高次イメージング手法の開発
Project/Area Number |
21246065
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐藤 亨 京都大学, 情報学研究科, 教授 (60162450)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | レーダー / 超広帯域 / イメージング |
Research Abstract |
自動車やロボットなど移動体の周囲環境認識やセキュリティシステムなどにおいて、UWB(超広帯域)レーダーは室内計測に不可欠なcm級の高分解能を提供する点で注目される。本研究では、従来はイメージングの障害となっていた周囲からの反射波や、目標との相対運動に伴うドップラー効果を積極的に利用し、1本もしくは少数のアンテナのみを用いて、目標の位置や距離にとどまらず形状や運動までの高次の情報を得るイメージング手法を開発してきた。 最終年度となる平成24年度には、これまでに開発してきた単一アンテナと壁面の鏡像アンテナとで構成される干渉計による有限形状物体のイメージング手法に、ドップラー効果を用いた目標分離の手法を融合させ、これにより複数歩行者を分離識別すると共に、それぞれの目標の移動速度ベクトルを決定する手法を開発し、その性能を数値シミュレーションにより検証した。ドップラー分離干渉計法によるイメージング手法の実験検証については、目標点の3次元分布を代表するパラメータを適切に選定することで、荷物を持っているかどうかなどの歩行形態の違いを確実に識別できることが明らかとなった。特に病院内で想定される歩行種別については、当初の期待を上回り、実用性能を有することが判明した。この実証のため、歩行パターン再策定、エコー取得、システム最適化を行うことが必要となったため、研究の一部を平成25年度に繰り越して研究を継続した。その結果、通常歩行、松葉杖をついての歩行、車椅子での独立運行、補助者が車椅子を押す運行のそれぞれを、十分な精度で分離識別できることを検証した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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