2012 Fiscal Year Annual Research Report
拘束された集合柱による新しい耐震構造の実用化に関する研究
Project/Area Number |
21246073
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
澤田 純男 京都大学, 防災研究所, 教授 (70187293)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 久和 広島工業大学, 工学部, 教授 (00360371)
高橋 良和 京都大学, 防災研究所, 准教授 (10283623)
後藤 浩之 京都大学, 防災研究所, 助教 (70452323)
五十嵐 晃 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80263101)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 集合柱 / 摩擦減衰 / 弾性 / 弾塑性 / コンクリート柱 |
Research Abstract |
良く知られているように,建築物や土木構造物に対する現在の耐震設計では,レベル2地震動と呼ばれる「きわめて希であるが、非常に強い地震動」に対して,弾性範囲を超えた塑性領域に入ることを許容して,構造系全体が倒壊しなければOK,としている.従って震度7のような強烈な地震動の地域では,現状の耐震設計では相当な損傷が発生することは避けられず,地震後にその損傷を補修しなければならない. 本研究では,提案する新しい柱構造によって,損傷ではない塑性応答を実現化することを目的としている.提案する構造は柱を縦に分割する.ここで分割した柱部材に横拘束部材をあてがい拘束力を与えると,分割した柱部材の間に摩擦が働くようになり,その結果として復元力-変形量関係は通常の弾塑性と同じ挙動を示すようになり,与える拘束力を変化させることにより,復元力-変形量関係を制御できる. 本研究では,本構造を現実の鉄筋コンクリート柱でどのように実現するかについて検討する.平成24年度には,前年度までに実施した1方向曲げ柱および2方向曲げ柱の実物大模型による実験結果に関して,数値解析を実施した.その結果以下の結論を得た. ・実験では計測できない摩擦力の大きさについて明らかとなった. ・実物大化・鉄筋コンクリート化した実物大模型が,弾塑性挙動するメカニズムが明らかになった.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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