2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21246093
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 毅 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20168355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 伸之 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (40092374)
篠原 修 政策研究大学院大学, 教授 (70101110)
御厨 貴 東京大学, 先端技術研究ヒンター, 教授 (00092338)
陣内 秀信 法政大学, デザイン工学部, 教授 (40134481)
中島 智章 工学院大学, 工学部, 准教授 (80348862)
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Keywords | インフラストラクチャー / 傾域(テリトリオ) / ヴェネト地方 / パドヴァ / ヴィチェンツァ / 舟運 |
Research Abstract |
都市インフラストラクチャーの史的比較研究のなかで一昨年度着手できなかったイタリア研究について平成22年度に予算を繰り越して、以下のようなテーマのもとに研究を行った。 すでに開始しているオランダ研究(フリースラント11小規模都市群研究)と深く関係する「領域(テリトリオ)」研究方法を構築するために、イタリア・ヴェネト地方、トスカーナ地方における基本文献の所在調査を行い、その他同時進行しているフランス研究とも連動させるべく総合的な文献データベースとなるビブリオグラフィを作成した(http://biblio.itolab.org/index.php/topics)。 これをもとに共同研究者がテリトリオ研究に必要な古地図・文献・論文などを収集して研究上の一大プラットフォームが形成されつつある。 またイタリア研究について、毎月研究会を開催し、主要な文献レビュー、研究発表、古地図分析などを蓄積されている。ビブリオ構築および領域分析方法の試みのなかで、(1)スケールの設定(集落・都市のスケール、耕地を含む地区スケールのまとまり、複数の地区を包含する地域スケール)、(2)スケール間をつなぐインフラストラクチャーの物的・質的側面の解明、(3)インフラの歴史的技術の発展段階、の3つの位相を相互にクロスする独自のテリトリオ分析手法を確立しつつある。 (1)のスケールではとりわけヴェネト地方におけるパドヴァとヴィチェンツァ(ヴェネツィアを一部含む)に焦点をあてて、領域内舟運システム、生業の分業システム、宗教的要素などが重要な視点として浮上している。この成果をもとに次年度は本格的なイタリア現地調査を実施する予定である。
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Research Products
(1 results)