2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21247034
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
濱田 博司 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (00208589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白鳥 秀卓 大阪大学, 生命機能研究科, 准教授 (90362590)
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Keywords | 胚発生 / Nodalシグナル / Lefty / 胚葉形成 / 体軸形成 |
Research Abstract |
1.NodalシグナルによるDVE/AVEの形成・移動:従来の研究では、受精後5.5日目に遠位臓側内胚葉(DVE)と呼ばれる細胞が対称な位置から片方へ移動すると、移動先が将来の頭側になることが知られていた。しかし遺伝学的方法を用いた細胞系譜解析と、経時的なイメージングにより、『Lefty1が、胚盤胞の時期から、将来DVEになるべき細胞のみで発現する』ことがわかり、頭尾極性の起源が胚盤胞の時期まで遡ることが示唆された(Dev Cell, 2006; Nat. Cell Biol., 2011)。胚盤胞でLefty1を発現した1~2個の細胞がDVEになるが、ではなぜ1-2個の細胞だけがLefty1を発現するのか? その機構を知ることができれば、頭尾の極性の起源に迫る事が出来る。その糸口として、胚盤胞でのLefty1の発現を制御するエンハンサー(ASE, PEE)を同定した。その結果、Nodal/FoxH1シグナルと未知のシグナルによって発現が制御されていることがわかった(高岡ら、未発表)。 2.Nodal シグナルを伝える転写因子FoxH1によって制御される遺伝子の探索・同定:ゲノム中で保存されたFoxH1結合配列を持つ遺伝子について、正常胚とFoxH1欠損胚での発現を調べることで,現在までに約10種の候補遺伝子を同定した。各候補遺伝子について、機能を知るために変異マウスを作成し,またFoxH1結合配列に変異を導入したLacZ BAC を持つトランスジェニックマウスを作成した。 3.Nodalシグナルが及ぶ距離・範囲の制御:Nodal mRNAは、ノードの左右でほぼ対称に発現するが,Nodal 活性を抑制するCerl2が右>左で発現するため、Nodal の活性が右<左になることが判った(Kawasumi et al., Dev. Biol. 2011)。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)