2009 Fiscal Year Annual Research Report
地球温暖化と人工環境普及に伴う人類の暑熱適応能の変化に関する研究
Project/Area Number |
21247040
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
栃原 裕 Kyushu University, 大学院・芸術工学研究院, 教授 (50095907)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 芳光 大阪国際大学, 人間科学部, 教授 (70144566)
大中 忠勝 福岡女子大学, 人間環境学, 教授 (20112716)
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Keywords | 人類学 / ストレス / 生理学 / 人工環境 / 環境適応能 |
Research Abstract |
安静暑熱暴露時:被験者には実験室に来る前に2時間以上の絶食、禁煙を指示しておいた。実験室来室後ショートパンツのみを着用し、直腸温および身体7部位の皮膚温計測のためのサーミスタをつけて28℃に制御された実験室に入り、椅座安静にて30分滞在する。その後、28℃、相対湿度50%に制御された実験室へ移動し、30分椅座位にて安静に滞在する。その後、下腿を42℃の湯に60分間温浴させる。その間、直腸温と皮膚温のほかに、血圧、心拍数、皮膚血流量、総発汗量、カプセル法と濾紙法による局所発汗量を前額部、胸部、前腕部と大腿部で連続測定する。活動汗腺数と単一汗腺あたりの汗出力も測定した。運動時:室温32℃,湿度70%RHに制御した人工気候室において10分間椅座位安静の後,自転車エルゴメータを用いて55%Vo2max程度の運動を60分間行い,その後30分間椅座位安静にして回復させる。各被験者は上記のプロトコールを給水の有無の2条件で行う。両条件ともに、開始15分前までに500mlの飲水をさせ,通常の体水分量を確保する。給水有り条件においては,運動開始時,15分,35分,55分経過した時点でそれぞれ3ml/kg(体重あたり)の飲水をさせる。測定項目は,安静時実験と同様とし,実験中に採血を行い電解質(Na,K,Cl)、血糖,乳酸等を測定した。温冷感覚閾値:温冷感感覚閾値を28℃の環境下で測定した。閾値の測定にはペルチェ素子を用いた熱流束方式温冷知覚閾値計を用いた。上記の三実験を、体格と体力に差異がないような、日本人男子大学生10名とマーシアから招いた男子学生10名を被験者とし実験を行った。
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Research Products
(6 results)