2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21248009
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
馬 建鋒 岡山大学, 資源植物科学研究所, 教授 (80260389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山地 直樹 岡山大学, 資源植物科学研究所, 助教 (00444646)
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Keywords | 有害金属 / トランスポーター / カドミウム / ヒ素 / アルミニウム |
Research Abstract |
1.カドミウム吸収に関与するトランスポーターの解析 重金属超集積植物として知られているThlaspi caerulescensのカドミウムの高吸収に関与する遺伝子TcNranplの機能解析を行った。この遺伝子はカドミウムを集積しない植物と比べると、根で高発現していた。またその発現量はカドミウムや亜鉛の処理の影響を受けなかった。抗体染色でこの遺伝子によってコードされるタンパク質の細胞局在性を調べたところ、内皮細胞に局在していた。またwestern blotでこのタンパク質は細胞膜に局在していることを明らかにした。 イネの種子へのカドミウム蓄積を抑制する遺伝子OsHMA3も同定した。 2.ヒ素の集積に関与する遺伝子のマッピングと解析 ヒ素高集積と低集積イネ品種から作出したF2集団を用いて、ヒ素の集積に関与する遺伝子のマッピングを行った。F2集団をヒ素汚染土壌に栽培し、種子中のヒ素濃度を測定し、様々なマーカーでマッピングした結果、ヒ素の集積に関与する遺伝子は8番染色体に座乗している可能性を示した。 3.アルミニウム耐性・集積に関わる遺伝子の機能解析 シロイヌナズナでのイネのアルミニウム耐性遺伝子STAR1の相同遺伝子AtSTAR1について更なる解析を行った。AtSTAR1はOsSTAR1と同様にアルミニウム耐性に関与していたが、その以外に開花の時期にも関与していた。またOsSTAR1とは異なり、その発現はアルミニウムによって誘導されない。しかし、OsSTAR1はAtSTARIの変異体を相補できる。これらのことはAtSTAR1はアルミニウム耐性以外に、他の機能にも関与している可能性がある。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] The role of the rice aquaporin Lsi1 in arsenite efflux from roots2010
Author(s)
Zhao, F.J., Ago, Y., Mitani, N., Li, R.Y., Su, Y.H., Yamaji, N., McGrath, S.P., Ma, J.F.
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Journal Title
New Phytol.
Volume: 186
Pages: 392-399
Peer Reviewed
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[Journal Article] Gene limiting cadmium accumulation in rice2010
Author(s)
Ueno, D.Yamaji, N.Kono, I., Huang, C.F., Ando, T., Yano, M., Ma, J.F.
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Journal Title
Proc.Natl.Acad.Sci.USA
Volume: 107
Pages: 16500-16505
Peer Reviewed
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