2009 Fiscal Year Annual Research Report
アブラナ科およびナス科植物の自家不和合性の分子機構解明
Project/Area Number |
21248014
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
高山 誠司 Nara Institute of Science and Technology, バイオサイエンス研究科, 教授 (70273836)
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Keywords | 植物 / シグナル伝達 / 生殖 / 自家不和合性 / アブラナ科 / ナス科 |
Research Abstract |
1. アブラナ科の自家不和合性機構の解明 花粉因子SP11と雌ずい因子SRKの特異的認識機構を明らかにするために、大腸菌と昆虫細胞を用い両者の大量発現を試みた。SP11については一定量の発現が得られたが、SRKの細胞外領域に関しては可溶性の単量体として発現することは出来なかった。SRKの自己リン酸化部位をキナーゼ領域の発現タンパク質のプロテオミクス解析により複数同定した。同定されたリン酸化部位を置換した変異型SRKの導入試験により、C末端側に情報伝達に必須の領域があることを見出した。乳頭細胞内のCa^<2+>動態と水チャネル動態を解析する目的で、BRET-cameleonとPIP2-GFPを導入したシロイヌナズナの作出を行った。BRET-cameleonの発現は確認されたが、乳頭細胞内に発光基質を効率よく導入する条件検討の必要性が示唆された。自家和合性変異株の探索を進め既知の自家不和合性関連遺伝子類とは異なる部位に変異を持つと予測される系統を2株見出した。また、受粉後で柱頭において発現変動する遺伝子群をマイクロアレイを用いて解析した。 2. ナス科植物の自家不和合性機構の解明 ナス科植物ペチュニアのS遺伝子座上に見出された花粉因子SLF様遺伝子の導入試験を進めると共に、雌ずい因子S-RNaseとの相互作用を調べるために、タグを付与したSLF様遺伝子の導入実験を進めた。これまで、花粉因子としての活性が確認されたのは、Petunia inflata由来のSLF2のみであったが、花粉因子としての活性を持つ複数のSLF様分子を同定することが出来た。
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Research Products
(28 results)
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[Journal Article]2010
Author(s)
Kaothien-Nakayama, P.
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Journal Title
"Self-incompatibility system in flowering plant" in Plant Developmental Biology-Biotechnological Perspectives, Vol. 1(Springer)
Pages: 459-485
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[Presentation] Genetic characterization of self-compatible mutants in Brassica rapa2009
Author(s)
Suwabe, K., Isokawa, S., Shirasawa, A., Takada, Y., Suzuki, G., Isogai, A., Takayama S., and Watanabe, M.
Organizer
Plant Biology 2009
Place of Presentation
Hawaii, USA
Year and Date
2009-07-17
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