2009 Fiscal Year Annual Research Report
卵子の微小器官動態制御因子の同定による次世代型IVMFC技術開発
Project/Area Number |
21248032
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 英明 Tohoku University, 大学院・農学研究科, 教授 (80093243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 昌之 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 准教授 (20314742)
星野 由美 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教 (10451551)
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Keywords | 卵子 / 微小器官動態 / IVMFC技術 / ギャップ結合制御因子 / ミトコンドリア配置制御因子 |
Research Abstract |
キャップ結合制御因子、核膜・染色体の動態制御因子、ミトコンドリア配置制御因子の同定などを行い次の結果を得た。 1)マウス卵子・卵丘複合体の成熟誘起、特に核膜・染色体の配列の分子制御においてNitric oxideが重要な役割を果たすことを明らかにした。 2)ブタにおいてヒアルロン酸・CD44のシグナルは卵胞顆粒膜細胞のアポトーシスのみならず卵母細胞のcaspase活性化のカスケードにも影響を与え、アポトーシスを抑制することを明らかにした 3)ブタにおいて、体細胞核移植胚の染色体挙動が受精卵の動態と異なることを明らかにした。 4)ブタ卵細胞をレシピエントとするラット体細胞核移植胚の紡錘体形成について調べ、異種卵細胞でもブタ卵子はラット体細胞の初期化を誘導しうることを明らかにした。 5)ブタ卵細胞はラットに加えてイヌ体細胞の初期化を誘導し、ES細胞株の樹立に貢献することを明らかにした。 6)Tubulointerstitial nephritis antigen-like 1がマウス初期胚の細胞分化に関与することを明らかにした。 7)アセチル化レベルがギャップ結合制御因子、核膜・染色体の動態制御因子及びミトコンドリア配置制御因子の機能発現に影響することを明らかにした。 8)dbcAMPで卵成熟を抑制することにより、体細胞核移植胚の発生が改善されることを明らかにした。 9)紡錘体の動態制御因子の同定(佐藤、星野)受精能の高い紡錘体(染色体)の形態を明らかにし、その形態を得る培養系を確立した。
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Research Products
(5 results)