2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21248038
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
馬場 忠 筑波大学, 生命環境系, 教授 (40165056)
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Keywords | マウス / 受精 / 着床 / 精子 / 卵子 |
Research Abstract |
精子の卵子卵丘細胞塊侵入に精子プロテアーゼが関与しているのかを明らかにするために、トリプシンインヒビターであるパラアミノベンザミジン存在下で体外受精試験を行った。パラアミノベンザミジンが存在すると精子はほとんど卵子卵丘細胞塊へ侵入できず、このため精子が卵子透明帯へ到達できなかった。また、SPAM1欠損精子で見られる卵子卵丘細胞塊外部辺縁部への異常蓄積は見いだせなかった。したがって、精子の卵子卵丘細胞塊侵入には、精子トリプシン様酵素が機能しており、SPAM1欠損による表現型とは無関係であることが示唆された。これらの可能性を追求するために、SPAM1とACRあるいはSPAM1とPRSS21をダブルで欠損するマウスを作製し、精子の性質を調べた。ダブル欠損オスマウスはいずれもほぼ正常な交配能力をもっていたが、体外受精試験を行うと、受精能がかなり低下していた。一方、精子の運動性には差異が認められなかったが、卵子卵丘細胞塊侵入と通過での精子の能力は、これらのダブル欠損マウスがSPAM1シングル欠損マウスよりも有意に減少していた。以上の結果から、精子セリンプロテアーゼACRあるいはPRSS21がSPAM1と協働的に精子の卵子卵丘細胞塊侵入と通過で機能していることが示唆された。子宮と卵管での精子受精能獲得および胚盤胞胚と子宮内膜上皮細胞の接着の機構に関しても検討を加え、いくつかの候補機能分子を同定したが、明確な結論を得るまでには至らなかった。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Mice lacking two sperm serine proteases, ACR and PRSS21, are subfertile, but the mutant sperm are infertile in vitro2010
Author(s)
Kawano, N., Kang, W., Yamashita, M., Koga, Y., Yamazaki, T., Hata, T., Miyado, M., Baba, T.
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Journal Title
Biology of Reproduction
Volume: 83
Pages: 359-369
Peer Reviewed
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[Journal Article] Protein disulfide isomerase-P5, down-regulated in the final stage of boar epididymal sperm maturation, catalyzes disulfide formation to inhibit protein function in oxidative refolding of reduced denatured lysozyme2010
Author(s)
Akama, K., Horikoshi, T, Sugiyama, A., Nakahata, S., Akitsu, A., Niwa, N., Intoh, A., Kakui, Y., Sugaya, M., Takei, K., Imaizumi, N., Sato, T, Matsumoto, R., Iwahashi, H., Kashiwabara, S., Baba, T., Nakamura, M., Toda, T.
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Journal Title
Biochimica et Biphysica Acta
Volume: 1804
Pages: 1272-1284
Peer Reviewed
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