2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21248040
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
福井 希一 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00311770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小関 泰之 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (60437374)
伊東 一良 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80113520)
内山 進 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90335381)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 非線形光学顕微鏡 / 誘導パラメトリック発光顕微鏡 / 染色体動態観察 / 無染色可視化 / 低侵襲観察 / 細胞動態観察 / 極短パルスレーザー / ケージド化合物 |
Research Abstract |
本課題では,極短パルスレーザー照射により四波混合過程で生じる微弱発光を検出し、対象物の構造のみならず対象物の分光学的性質を明らかとする、全く新しい光学理論に基づいた非線形光学顕微鏡、誘導パラメトリック発光顕微鏡(SPE顕微鏡)および,誘導ラマン散乱顕微鏡(SRS顕微鏡)を用いて、従来不可能であった染色体の完全無染色での三次元観察を行い,蛍光抗体や染色剤の影響をまったく受けない状態での染色体構造の動的変化を可視化し、詳細が不明である細胞分裂時における核・染色体の構造変化について、これまでにない新しい知見を得ることを目的としている。 昨年度までに,①生細胞を観察する際のパルス条件の検討,②低侵襲性を確保するためのレーザーパワーを抑えかつ高コントラストを得る光学系の開発,③差周波にメチレンの吸収があり、かつ水の吸収がない2850 カイザーを用いたIndian Muntjac染色体の可視化 ④マグネシウムイオンケージド化合物(DMNP-EDTA+ Mg2+)からの紫外線照射によるマグネシウムイオンの溶液中への拡散の観察とMg2+濃度変化による染色体構造の変化の観察を行い,SPEおよびSRS顕微鏡を用いたライブセルイメージングの基盤を確立してきた。そこで,本研究課題の最終年度である平成24年度は,これまでの知見を元に,これらの顕微鏡の分子識別能力を検証する目的で,種子細胞内にオイルボディーを形成する植物(Jatropha curcas L.)の生細胞観察を行い,オイルボディー特異的なシグナルの取得と,これを用いた可視化を試み,これに成功した。加えて材料をインタクトな状態で観察するため,反射型のSRS顕微鏡を構築し,これによるオイルボディの観察,すなわちインタクトな種子を用いたオイルボディーの観察にも成功した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)