2009 Fiscal Year Annual Research Report
プリン性化学伝達の出力装置の構造・機能と生理的意義
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21249005
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
森山 芳則 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10150658)
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Keywords | トランスポーター / VNUT / プリン作動性 / アストロサイト / ATP / 塩素イオン / 神経 / ショウジョウバェ |
Research Abstract |
企画中の60%程度を本年中に途成した.以下.概要を述べる. (1) 精製VNUTの再構成系を用いて、VNUTのATP輸送活性の必須アミノ酸残基を2つ同定した.これはvesicular glutamate transporterの活性残基と相同なものであった。 (2) 精製VNUTの再構成系を用いて、VNUTがヌクレオチドを輸送する過程で同時にCa2+イオンなどの二価金属カチオンを輸送することを見いだした。これは分泌小胞におけるvesicular Ca2+/Mg2+transporterの初めての同定である。(1)(2)の成果を合わせ、論文を準備中である. (3) VNUTの塩素イオン結合部位と相互作用するアニオンを同定した.これらのアニオンとATPの結合を測定する実験系を構築した。現在、このシステムと隅解析により、結合部位の同定を試みている. (4) 特筆すべきは、塩素イオンによる活性化がSLC17ファミリーに共通する性質であることを実証したことである。これにより塩素イオンにより化学伝達制御がATP分泌についても起こっていることを証明した(これらの成果は現在投稿中である)。 (5) 神経とアストロサイトにおけるVNUT含有小胞を同定した.神経においては一部のsynaptic vesicleとdense-cored vesicleアストロサイトにおいてはdense-cored vesicleにVNUTが存在し機能していた.アストロサイトにおいてはこのAIP分泌が神経/アストロサイト相互作用の中核である証拠を得た(山梨大、小泉教授との共同研究)。 (6) VNUTの抗体を用いて複数めATP含有小胞を同定した. (7) ショウジョウバエのVNUTを同定した。ノックダウンすると致死性となるラインがあることを発見した.ショウジョウバエにおいてはVNUTは脳神経系とともに唾液腺に高発現していた。 (8) VNUTのKOmiceを確立した。 (9) VNUTの結晶化は継続中
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[Journal Article] Vacuolar transport of nicotine is mediated by a multidrug and toxic compound extrusion(MATE)transporter in Nicoteana tabacum.2009
Author(s)
Morita, M, Shitan, N., Sawada.K., Montagu, V.M., Inze, D., Rischer, H., Goossens, A., Oksman-Caldentey. K.M., Moriyama, Y., Yazaki, K.
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Journal Title
Proc. Natl. Acad. Sci. USA 106(7)
Pages: 2447-2452
Peer Reviewed
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[Journal Article] Identification of the vesicular nucleotide transporter(VNUT)in taste cells.2009
Author(s)
Iwatsuki, K., Ichikawa, R., Hiasa, H., Moriyama, Y., Torii, K., Uneyama, H.
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Journal Title
Biochem. Biophys. Res. Commun. 388
Pages: 1-5
Peer Reviewed
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